シャーロットの憂鬱 ~女性限定のフェミニズム文学賞に、誤っておっさんが応募して大賞を取ってしまったら~
最終エピソード掲載日:2026/09/18
「第8回 女性解放のための文学賞」
それは男社会の抑圧の中で生きる女性たちの、怒りや叫びを物語にしたフェミニズム文学を募集する賞だった。
その年の大賞はマザー・シャーロットという覆面作家が書いた『自覚なき特権者と、姉妹の毒』。
Webでも評判が良く、作者の正体が誰かも分からないその作品が選ばれるのは必然ではあった。そして授賞式では『マザー・シャーロット』を直接呼びつけるという、斬新な企画を行っていた。
……だが、その賞の授賞式で起きてはならないことが起きてしまう。
「僕が『マザー・シャーロット』だよ。お母さんの名前で出したんだ」
そう、この作品の著者『イーノス・ソーカル』は40代の白人男性だったのだ。
彼は『女性限定』という規約を読み落としてしまっており、何も考えずに作品を応募していたこととのことだった。
しかも彼には『哀しい過去』なんてものはなく、読者が飛びつきそうなネットのバズワードを集めて、審査員が喜びそうな作品を書いたということまで判明する。
「ふざけないで! そんなのは文化の盗用よ!」
これに対してキレたのは、本大会の審査委員長でもある、フェミニストのポリー・ウォーカーだった。
……だが、彼女は知らなかった。
そもそも授賞式に彼が登壇出来たこと自体、彼女の『ビジネス・フェミニズム』に中で行われた搾取のやり方に、周囲からの反感が大いに影響していたことを。
そして、これによって彼女の破滅が始まることを。
それは男社会の抑圧の中で生きる女性たちの、怒りや叫びを物語にしたフェミニズム文学を募集する賞だった。
その年の大賞はマザー・シャーロットという覆面作家が書いた『自覚なき特権者と、姉妹の毒』。
Webでも評判が良く、作者の正体が誰かも分からないその作品が選ばれるのは必然ではあった。そして授賞式では『マザー・シャーロット』を直接呼びつけるという、斬新な企画を行っていた。
……だが、その賞の授賞式で起きてはならないことが起きてしまう。
「僕が『マザー・シャーロット』だよ。お母さんの名前で出したんだ」
そう、この作品の著者『イーノス・ソーカル』は40代の白人男性だったのだ。
彼は『女性限定』という規約を読み落としてしまっており、何も考えずに作品を応募していたこととのことだった。
しかも彼には『哀しい過去』なんてものはなく、読者が飛びつきそうなネットのバズワードを集めて、審査員が喜びそうな作品を書いたということまで判明する。
「ふざけないで! そんなのは文化の盗用よ!」
これに対してキレたのは、本大会の審査委員長でもある、フェミニストのポリー・ウォーカーだった。
……だが、彼女は知らなかった。
そもそも授賞式に彼が登壇出来たこと自体、彼女の『ビジネス・フェミニズム』に中で行われた搾取のやり方に、周囲からの反感が大いに影響していたことを。
そして、これによって彼女の破滅が始まることを。
プロローグ おっさんがフェミニズム小説で大賞を取ったなら
2026/09/06 17:50
1-1 「女にSFは書けない」今は別の意味で使われている
2026/09/06 17:51
1-2 大体小説は最後の方になるとやる気をなくすもの
2026/09/06 17:51
1-3 無自覚な特権意識に気づくのは難しい
2026/09/06 17:52
(改)
1-4 レビューは作家じゃなくて作品の感想を書いてほしい
2026/09/07 17:00
(改)
1-5 電車の中で母親に「怒鳴る」までするおっさんは、珍しい
2026/09/08 07:00
1-6 地元にずっと住んでいるとの場合これが起きる
2026/09/08 17:00
1-7 なんで小説で暴力を振るわれる白人はナチスとソ連兵だけなんだ?
2026/09/09 17:10
1-8 今の小説は過激な性描写は許す癖に、タバコはダメなんだよ
2026/09/10 17:10
1-9 エンパワメント?素敵な言葉だ。正しい人が使うなら
2026/09/11 17:00
2-1 『女の敵は女』なんて偏見は大嫌いだけど
2026/09/12 17:00
2-2 キッチンカーはそうそう繁盛するものじゃない
2026/09/13 17:00
2-3 職人はいつの時代も尊敬されるべきだろう
2026/09/14 17:00
2-4 反乱の火種はすでに存在していた
2026/09/14 17:00
2-5 そして時間は現在に戻る
2026/09/15 17:00
2-6 ポリーのビンタとイーノスの涙
2026/09/16 17:00
2-7 本来のカウンセリングは、他責思考を煽ったりしない
2026/09/17 17:00
2-8 イーノスは「純粋にエンタメとして面白いもの」が見たいんだ
2026/09/17 23:15
(改)
3-1 事件後、書籍は大ヒットになった
2026/09/17 23:16
3-2 留置場で面会をする二人
2026/09/17 23:20
エピローグ1 まじでこんな文学賞が出来たら嫌だ
2026/09/18 19:10
エピローグ2 『男に負けるな』のスローガンはこうあると嬉しい
2026/09/18 19:10