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私のことが嫌いらしい英雄に恩返しを!(とはいえ毎日死にかけるのやめてもらっていいですか!?)

作者:桃月 とと
最新エピソード掲載日:2026/10/13
「君を愛するつもりはない」とかどうでもいいので恩返しさせてください!

 これは150年越しの恩返しのお話。

 いや、死にかけ王弟と恩返しの花嫁のお話?

 よくあるセリフだ。

「君を愛するつもりはない」

 なんて新婚ほやほやの旦那様に言われても、

「承知しました!」

 くらいしか言うことがない。レクシアは愛されるために結婚したわけじゃないのだから。

 そんな花嫁レクシアは150年前、魔王を倒し世界を救った英雄と共に戦った魔術師だった。
 だが今はガルディスタ王国の公爵令嬢。
 彼女は英雄を救うために、記憶を残して転生したのだ。

 前世英雄な旦那様ことエイデンはもちろん、転生した記憶は綺麗サッパリございません。
 なのに前世のとある”できごと”を引きずってか生まれた時から女性不振。いや、”結婚不信”。
 
 150年前魔王を殺した英雄は、魔王を愛していた王女によって呪いをかけられていたのだ。
 前世は呪い殺された上、生まれ変わってもこの呪いは消えることなく、今も彼は呪われ続けていた。
 
 エイデンが人助けをするたびに、エイデンには”死”が訪れる。

 今世でのレクシアの目的は、彼を呪いから守りつつ、その呪いを完全に解くこと。
 彼を生かすために。前世で彼がそうしてくれたように。

 とはいえ、何にも知らずに死にかけ続けるエイデンを前に、

「ちょっとは遠慮して……!?」

 とぼやくこともしばしば。

「まあいいや……呪いを解いてさっさと国に帰りますかね」

 やれやれと小さなため息と共に、穏やかな余生に想いを馳せながら、
 今日も今日とて旦那様の命を守る、そんなレクシアの奮闘記です。
 
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