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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。

ソヴリン級のはずが、墓掘りにされた俺~キャリア:未確定の英雄譚~

最新エピソード掲載日:2026/08/31
「墓を掘ることしかできない」——それが、彼に与えられたクラスだった。

奨学金、母の薬代、深夜のバイト。すべてを背負ったまま、ある日突然異世界に召喚された大学生・ヤガミ。クラスメイトたちが次々とSランク、SS級の派手なスキルに沸き立つ中、彼のステータス画面に表示されたのは——

《グレイブディガー》 ランクF。戦闘適性:なし。

嘲笑が起きた。当然だ。

だが彼は、もうこの世界にも、元の世界にも、期待していない。血栓症で余命宣告済み。帰る場所などない。

誰にも期待されないなら、誰にも奪われないものを積み上げるだけだ。

墓を掘り続けてきた目は、他の誰とも違うものを見ている——骨の薄い場所。腱の張り詰める角度。力を込めれば、どんな相手でも崩れ落ちる、たった一点。剣も魔法もいらない。シャベル一本と、死体を知り尽くした目があれば、それで十分だ。

そしていつしか気づく——「墓を掘る」という行為そのものが、この世界から消された歴史と、忘れられた英雄の記憶に繋がっていることに。

これは、勇者の物語ではない。
誰からも期待されなかった男が、それでも歩き続けた記録だ。
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