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脱走王女は自由でありたい

作者:真部 朝樹
最新エピソード掲載日:2026/10/26

「私は七年前、王女を辞めた」

魔法王国マリアベルの第三王女、リカルティール・マリアベル。

類まれな魔法の才能を持って生まれながら、彼女が何より望んだのは地位でも権力でもなく、自分の人生を自分で決めることだった。

十五歳で王宮を脱走し、国境さえ越えた彼女は、ただの「リカ」として生きる道を選ぶ。

それから七年。

二十二歳になったリカは、辺境でA級冒険者となり、森の奥に小さな家を構えていた。

誰にも命令されない。
好きな仕事を選び、好きなものを食べ、好きな時間に眠る。

ずっと欲しかった自由な暮らし。

ただ、そんな毎日にも少しだけ慣れてきたある日。

リカは森の中で、見たこともない服を着た一人の男を拾う。
「ニホン」という聞いたこともない国から来たという、不思議な男だった。

魔法を知らない。
魔物も知らない。
剣すら持っていない。

そのくせ、リカの知らない知識ばかり持っている。

ほんの一晩だけ。

そのつもりで自宅へ招いた男は、少しずつリカの日常に入り込んでいく。

二人で暮らし、冒険し、笑い、傷つき、やがて互いがかけがえのない存在になっていく。

しかし、リカが捨てたはずの「リカルティール」という名前もまた、彼女を忘れてはいなかった。

王女であることから逃げた少女は、やがて自分を頼る人々と出会っていく。

これは、王女が王宮へ帰る物語ではない。

自由を求めて逃げた一人の少女が、愛する人と居場所を見つけ、その先で自分自身の「自由」を選び直す物語。
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エピソード 101 ~ 125 を表示中
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