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僕はまだ、この本を書いていない

作者:岐阜昌志
最新エピソード掲載日:2026/08/21
 高校三年生の岐阜昌志は、ある日、古本屋で一冊の黒い本を手に入れる。その本には、これから起こる出来事が短い文章で浮かび上がった。

 小さな幸運。
 避けられる失敗。
 少しだけ得をする選択。
 そして、選ばずに済む嫌な出来事。

 最初、昌志にとって黒い本は、少しだけ毎日を楽にしてくれる便利なものだった。

 雨を避ける。
 小テストの範囲を知る。
 怪我を回避する。
 面倒なことを先に知る。

 いいことを選び、悪いことを避ける。そんな日々は、いつの間にか当たり前になっていく。

 けれど六月に入った頃から、黒い本は少しずつ姿を変え始める。はっきりしていたはずの文章は曖昧になり、避けたはずの不幸は別の形で近づいてくる。

 そして昌志は、自分が何を選び、何を捨ててきたのかを知ることになる。

 これは、一冊の黒い本に未来を預けてしまった少年が、まだ書かれていない結末へ向かっていく物語。。
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エピソード 101 ~ 121 を表示中
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