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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。
この連載作品は未完結のまま約5ヶ月以上の間、更新されていません。
今後、次話投稿されない可能性もあります。予めご了承下さい。

悪魔市~Demon's market~ 第一話『涙と膿』

作者:原田一茶
 悪魔市・・・。

 デモンズ・マーケットなんて呼ぶ奴もいるが、要するに悪魔が運営する店、あるいはその集まりという意味だ。

 悪魔市の説明をする前に、まず悪魔の説明をしなけりゃならない。
 あいにくだけどこの物語には、ヤギの角とか、ワニの牙とか、ウマナミのイチモツとかを生やしているのは登場しない。

 そんな悪魔もどきのバケモンが、チンケな悪さして主人公に斬りつけられる話が読みたいんなら、他所にいくらでもあるから、そこへ行けばいい。

 はっきり言って、悪魔がどんな姿形をしているかなんていうことには興味がないし、意味もない。
 あの惧堂我磨ですら、まだ一度も悪魔に会ったことがないというんだから、そもそも目に見える存在なのかどうかも怪しいもんだ。
 見えないんなら存在しないんじゃないかと言えば、そうでもない。

 奴らは確実に存在する。

 存在して例の市場、悪魔市で商いをして稼いでいる。
 奴らが欲しがるのは金じゃない。魂と呼ばれるものだ。魂についても説明が必要だろうけど、それじゃあ一向に話が進まないから、今は割愛する。
 売り物は魔術と呼ばれるもので、俺に言わせりゃ気味の悪いものばかりだが、普通のスーパーじゃ売ってないものばかりだから、欲しがる奴も多い。

 もちろん、悪魔が捩じり鉢巻きして「へい、らっしゃい」とは出迎えない。
 応対するのは、僕となった憐れな人間たちだ。奴らは魂を握られているから、死ぬまで飼い殺しにされる。

 こういう言い方をすると、悪魔はとんでもない悪い奴みたいだけど(だいたい名前が悪魔だし)、実のところ、そうでもない。

 奴らは魂を欲しがるが、騙して奪ったりはしない。人間の要求に対する報酬を得るだけだ。騙したり悪用したりするのはいつも人間の方で、そのせいで悪く言われる悪魔は気の毒なもんだ。
 ま、奴らはそんなこと気にしないだろうけど。

 悪魔は人類の敵じゃない。神の対局に位置するものでもない。
 市場が社会の仕組みの一つなら、悪魔市もまた社会の仕組みの一つだ。
 そして悪魔は、もっと大いなる仕組みの一つだ。
 世界と人間と悪魔。これらは密接に関わり合っている。

 おっと申し遅れたが、俺の名前は十塚十郎。
 泥間市で小さな探偵事務所をやっている。
 もし、あんたが妙な事件に巻き込まれたら、俺のところへ来ればいい。

※毎週火曜日更新
涙と膿 1
2024/04/02 00:00
涙と膿 2
2024/04/09 00:00
涙と膿 3
2024/04/16 00:00
涙と膿 4
2024/04/23 00:00
涙と膿 5
2024/04/30 00:00
涙と膿 6
2024/05/07 00:00
涙と膿 7
2024/05/14 00:00
涙と膿 8
2024/05/21 00:00
涙と膿 9
2024/05/28 00:02
涙と膿 10
2024/06/04 00:00
涙と膿 11
2024/06/11 00:00
涙と膿 12
2024/06/18 00:00
涙と膿 13
2024/06/25 01:26
涙と膿 14
2024/07/02 08:03
涙と膿 15
2024/07/09 00:00
涙と膿 16
2024/07/16 00:00
涙と膿 17
2024/07/23 00:00
涙と膿 18
2024/07/30 00:00
涙と膿 19
2024/08/06 00:00
涙と膿 20
2024/08/13 00:00
涙と膿 21
2024/08/20 00:00
涙と膿 22
2024/08/27 00:00
涙と膿 23
2024/09/03 00:00
涙と膿 24
2024/09/10 00:00
涙と膿 25
2024/10/01 01:38
涙と膿 26
2024/10/01 02:21
涙と膿 27
2024/10/08 00:00
涙と膿 28
2025/02/17 00:00
涙と膿 29
2025/02/24 00:00
涙と膿 30
2025/03/03 00:00
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