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ココロノコリ

作者:もちむぎ
最終エピソード掲載日:2026/10/19
見えなくなった右目に、死者だけが映る。

五歳の夏、事故で家族と右目の視力を失った高木修平。亡くなった両親には会えたのに、三歳の妹・紗季だけは、どこにもいなかった。

それから三十年。妻と暮らす修平のもとには、言い残したことのある幽霊たちが現れる。

娘に伝えたい言葉がある父親。誰かに話を聞いてほしい女性。そして、名前も帰る家も忘れた、やかましい爺さん。

修平にできるのは、話を聞くこと。
そして、別れ際に一つだけ尋ねること。

「赤い水玉のワンピースを着た、三歳くらいの女の子を見ませんでしたか」

死者たちの日常に付き合いながら、修平は今日も、会えない妹を探している。
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