『煤だらけの宿帳がお似合いね』と夫も席も義妹に奪われた宿駅記録官、通行宿帳で密輸と偽令嬢の嘘を暴き雪峡の辺境伯に溺愛されます
最新エピソード掲載日:2026/05/07
三十五歳の宿駅記録官クララ・ヴァイスは、王都迎賓館と街道宿駅の通行宿帳を十年守ってきた。だが三十九歳の夫オスカーと、華やかな二十八歳の義妹リディアに迎賓館の帳場も夫も奪われたうえ、消えた冬季救恤便の責任まで押しつけられてしまう。離縁同然で送られた先は、雪峡の奥にある宿場町ノイパス。そこでは宿帳の頁が抜かれ、通行証紙は偽物に差し替えられ、冬を越えるはずの食糧と薪券まで消えていた。路線表、馬蹄鉄の泥、封蝋の銀松印、古い街道記録。記録を洗い直すほど、王都迎賓館と雪峡宿場を結ぶ密輸路と『本物の令嬢』を名乗る義妹の嘘がつながっていく。無口だが毎朝いちばん早い路線表を届けてくれる三十八歳の辺境伯ヨナス・シュネーベルクと宿場を立て直しながら、クララは帳場の影に追いやられてきた自分の人生を取り戻していく。大人の女性が仕事で逆転し、静かな溺愛を手に入れる雪峡再出発譚。
第1話 奪われた王都迎賓館の帳場
2026/04/21 03:00
第2話 消えた青印の通行宿帳
2026/04/21 03:00
第3話 雪峡宿場への離任命令
2026/04/21 03:00
第4話 凍った馬車溜まりと空の食糧庫
2026/04/21 23:10
第5話 偽物の通行証紙
2026/04/22 23:10
第6話 無口な辺境伯の朝の路線表
2026/04/23 23:10
第7話 宿帳庫に眠る旧街道記録
2026/04/24 23:10
第8話 義妹からの優雅な見舞い状
2026/04/25 23:10
第9話 車輪泥が語る夜の迂回路
2026/04/26 23:10
第10話 吹雪の日の臨時便
2026/04/27 23:10
第11話 王都輸送局の裏路線帳
2026/04/28 23:10
第12話 夫の買い戻し提案
2026/04/29 23:10
第13話 雪峡宿場の再開市
2026/04/30 23:10
第14話 『本物の令嬢』の白い旅装手袋
2026/05/01 23:10
第15話 王都帰還の朝
2026/05/02 23:10
第16話 冬道契約入札の宿帳台
2026/05/03 23:10
第17話 偽りの涙は雪に埋もれない
2026/05/04 23:10
第18話 あなたが届ける最初の朝便
2026/05/05 23:10
第19話 もう帳場の影には戻らない
2026/05/06 23:10
第20話 私の宿場で春の馬車を迎える
2026/05/07 23:10
