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呪われし魔術師

作者:ツバキルイ
最新エピソード掲載日:2026/05/02
「呪われし魔術師」。

それは――
炎・水・氷・土・風・雷・光、そして闇。
数多ある魔法属性の中から、
ただ一つの属性しか扱えぬ魔術師を指す言葉である。

そして、その代償は重い。

他の属性を一切行使できぬ代わりに、
その唯一の属性は、常識の枠を軽々と踏み越え、
やがて“禁術”と呼ばれる領域へと至る。

極めて特異にして、異端。
――それが、「呪われし魔術師」。

あまりにも強大なその力を、
人々は理解するよりも先に恐れた。
やがて囁かれる。
呪われし魔術師の周囲には、必ず災厄が降りかかる、と。

その言い伝えは時代を越え、
いつしか真実であるかのように語り継がれていった。

魔獣の異常繁殖。
魔力暴走による国家の壊滅。
突如枯れ果てた大地と、終わらぬ飢饉。
空を覆い尽くす魔力汚染と、長き天変。
一夜にして消えた都市と、その痕跡すら残らぬ消失。
理を歪める魔法災害がもたらした、世代を超える呪い――。

説明できぬあらゆる不幸は、
いつしかすべて、彼らの存在へと結び付けられていく。

災厄が起これば、その背後には「呪われし魔術師」がいる。
証拠など必要なかった。
理解できぬ力を持つ者は、それだけで恐怖の象徴となる。

そうして彼らは歴史の表舞台から追われ、
闇の中へと押し込められた。
忌み嫌われ、追われ、
名を口にすることすら許されぬ存在として――。

そして、この物語もまた。

その「呪われし魔術師」と呼ばれる力を、
自らの意思とは無関係に宿してしまった者の発現から始まる。

望んだわけではない。
選んだわけでもない。
ある日、ただ突然に。

それが祝福なのか。
それとも、避け得ぬ破滅への第一歩なのか。
まだ、誰も知らない。
だが一つだけ確かなことがある。

その力が目覚めた瞬間から――
運命は、静かに軋み始めたのだ。
第一章 「雷の魔術師」
第1話「任務」
2026/04/20 12:41
第二章 「S級魔術師」
第4話「国王」
2026/04/24 19:51
第三章「呪われし炎の魔術師」
第8話 「戦火」
2026/05/02 20:10
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