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「愛さなくて結構」と平民落ちした元悪役令嬢、実家の裏山から湧いた魔鉱石でうっかり元婚約者を破産させる

作者:かおるこ
最新エピソード掲載日:2026/05/30
「愛さなくて結構」と微笑んで
私が脱ぎ捨てたのは 重すぎるドレスと王妃の座
きらびやかな王都に 未練なんて1ミリもないわ
だって見て、この見渡す限りの青い空!

「真実の愛」とやらを見つけた元婚約者様
どうぞお幸せに、と実家の裏山へ
クワを片手に 土の匂いに包まれて
気ままに掘り進める 自由なまいにち

地脈を読み解き ちょっとひと掘り
あら、うっかり突き当てたのは
きらきらと輝く 伝説の青い光
実家の裏山から ざくざくと湧き出す魔鉱石

「あら便利、これでみんなのお湯が沸かせるわ」
無自覚に広げた 格安の魔力システム
領民たちの笑顔と 勝手に膨らむ預金通帳
気づけば世界を動かす 大富豪になっていた

その頃 どこかの国の上層部は
見栄と焦りで 偽の鉱山に全財産を注ぎ込み
私が起こした 気まぐれな価格破壊の波に
あっけなく呑まれて 泡となって消えたとか

「国を救ってくれ、愛してやるから」
今更すがりつく 哀れな影があったけれど
私の前には 頼もしいドワーフと広大な大自然
申し訳ありませんが、どなたでしたかしら?

愛さなくて結構、本当に結構
私には この愛しい裏山があるから
今日もきらめく鉱石を 笑顔で掘り出しながら
清々しい風の中で 私は私の明日を生きる

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