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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
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帰るぞ、英雄ども。

作者:金手 新
最新エピソード掲載日:2026/10/25
十九歳のロイ・グランツは、怪我人や遭難者を危険な場所から連れ帰る「帰還屋」。新しい靴を買う金で古い地図を買ってしまうほど、まだ知らない道に目がない。

そんな彼の固有異能《帰り足》は、自分が通った道を一瞬で引き返せるというもの。ただし、一緒に帰れるのは自分だけ。剣の腕も大したことはなく、依頼人を連れて帰るには、地道に安全な道を探すしかない。

ある日、ロイは三人の英雄と一人の測量士、合わせて四人を迎える依頼を引き受ける。相手は国でも名の知れた英雄たちだし、報酬もいい。珍しい古地図の話まであるのだから、断る理由はなかった。

ところが、約束の日に帰ってきたのは三人だけ。

しかも、誰も四人目のことを覚えていなかった。

名前も記録も残っているのに、彼女を覚えているのはなぜかロイだけ。たった一人を迎えに行くはずだった仕事は、英雄たちでさえ容易には脱出できない、古代の地下都市での命懸けの救出劇へと変わっていく。

そして、この一件をきっかけに、ロイの帰還屋人生は少しずつおかしな方向へ転がり始める。

本人は危険を避けたいだけなのに、その慎重さは周到な策略だと思われ、帰り道を探していたはずが、いつの間にか英雄たちの作戦に大きな影響を与えている。仕事を終わらせるために奔走するほど評判は広まり、気づけば普通の帰還屋には縁のないような依頼まで舞い込んでくる。

やがて訪れるのは、まだ見ぬ国々、恐ろしい魔獣が支配する大地、英雄をはるかに上回る強者たちの世界。

そして、各地に残された古代の遺跡や不可解な記録は、誰も知らない世界の歴史へと少しずつつながっていく。

ロイ自身もまた、数々の出会いと戦いを経て成長していくことになるが、どれほど強い英雄と出会っても、彼の仕事は変わらない。

依頼人を、生きて帰すこと。

これは、自分だけならすぐに帰れる帰還屋が、帰れなくなった人々を迎えに行くうちに、世界中の英雄や規格外の強者たちと関わり、やがて世界の大きな秘密に近づいていく冒険ファンタジー。
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