七尾工房、開店休業中
最終エピソード掲載日:2026/06/10
三十一歳、元コピーライターの橋本歩は、北海道・中標津の木工房に弟子入りした。
師匠の七尾拓哉は、腕は確かだが朝に極端に弱く、値段交渉が下手で、質問にはだいたい「うーん」と答える。工房は開店しているのか休業しているのか、よくわからない。
持ち込まれるのは、壊れた家具、鳴らないギター、開かずの和箪笥。物の陰には、いつも、誰かの事情がある。七尾さんは修理の前に、まず人の話を聞く。
ストーブの前の白いソファ。朝の十分間の読書。深夜に工房で鳴るギターの音。道東の冬は長く、静かで、少しずつ何かが変わっていく。
北海道・中標津を舞台にした、木工職人と弟子の、日常の謎と手仕事の物語。
師匠の七尾拓哉は、腕は確かだが朝に極端に弱く、値段交渉が下手で、質問にはだいたい「うーん」と答える。工房は開店しているのか休業しているのか、よくわからない。
持ち込まれるのは、壊れた家具、鳴らないギター、開かずの和箪笥。物の陰には、いつも、誰かの事情がある。七尾さんは修理の前に、まず人の話を聞く。
ストーブの前の白いソファ。朝の十分間の読書。深夜に工房で鳴るギターの音。道東の冬は長く、静かで、少しずつ何かが変わっていく。
北海道・中標津を舞台にした、木工職人と弟子の、日常の謎と手仕事の物語。
第1話 中標津空港に、雪は降っていなかった
2026/06/05 20:10
第2話 おじいちゃんの椅子の、四本目の脚
2026/06/05 20:20
第3話 鳴らないギター、釧路から
2026/06/05 20:30
第4話 養老牛温泉、開かずの和箪笥
2026/06/05 20:40
第5話 あーちゃんが、減らすってよ
2026/06/05 20:50
第6話 東京の編集者、煙に巻かれる
2026/06/05 21:00
第7話 リボン柄のベースが、鳴る夜
2026/06/05 21:10
第8話 春の工房、初めての外仕事
2026/06/05 21:20
第9話 移住者の、折れた椅子
2026/06/05 21:30
第10話 あーちゃんの、スケッチブック
2026/06/05 21:40
第11話 風の通り道、残る音
2026/06/08 02:00
第12話 七尾さんの、長野時代(前編)
2026/06/08 23:02
第13話 七尾さんの、長野時代(後編)
2026/06/08 23:04
第14話 上杉香織という人
2026/06/08 23:26
第15話 初めての作品
2026/06/09 00:23
第16話 立花工芸
2026/06/09 21:00
第17話 二十八万の価値と、いつものソファ
2026/06/09 21:10
第18話 最先端の言葉、十年前の文字
2026/06/09 21:20
第19話 薪ストーブの煙、届かなかった声
2026/06/10 00:10
第20話 春待つ風と、二つの看板
2026/06/10 01:59
(改)