白塔の使者
最終エピソード掲載日:2026/10/22
灰壁暦三一三年、弥生。春の議のあと、城塞都市グラウヴァルの裁きの間に、四人の囚人が引き出された。最後の一人は、白い法衣の男エルノ。神官を騙り、隊の前で火を放った賢者だ。両の掌は胸の前で革紐に縛られ、遠目には祈っているようにしか見えない。
その日、白塔から二人の使者が来た。「白塔の者は白塔が裁く」。使者の顔を見た瞬間、エルノの顔から血の気が引いた。助けに来た身内を見る顔ではなかった。
引き渡し状を持つ若い隊員フィン、冒険者のダリオとリナ、鴉人の斥候ケス、灯火教会の立会いの修道士テオ。祈りの形で縛られた囚人を、生きたまま白塔の門まで届けるのが仕事だ。南街道、川港の町ネーベル、川霧、舟、山道。襲撃は二度。
嘘をつける者たちのあいだで、嘘をつけない者はどこに立つのか。少し誇らしくて、少し寒い、春先の護送の旅。
グラウヴァル・シリーズの第六話。この話だけでも読めます。
※この作品は「Romancer」(ボイジャー)にも重複して掲載しています。縦書き版はこちら。
https://r.voyager.co.jp/epm/e1_706712_19102026212739
シリーズ目次(全話の一覧と、縦書き版・横書き版の入口)
https://infraojisan.github.io/novel-tools/grauwall/
その日、白塔から二人の使者が来た。「白塔の者は白塔が裁く」。使者の顔を見た瞬間、エルノの顔から血の気が引いた。助けに来た身内を見る顔ではなかった。
引き渡し状を持つ若い隊員フィン、冒険者のダリオとリナ、鴉人の斥候ケス、灯火教会の立会いの修道士テオ。祈りの形で縛られた囚人を、生きたまま白塔の門まで届けるのが仕事だ。南街道、川港の町ネーベル、川霧、舟、山道。襲撃は二度。
嘘をつける者たちのあいだで、嘘をつけない者はどこに立つのか。少し誇らしくて、少し寒い、春先の護送の旅。
グラウヴァル・シリーズの第六話。この話だけでも読めます。
※この作品は「Romancer」(ボイジャー)にも重複して掲載しています。縦書き版はこちら。
https://r.voyager.co.jp/epm/e1_706712_19102026212739
シリーズ目次(全話の一覧と、縦書き版・横書き版の入口)
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第1章 裁きの日
2026/10/20 19:00
第2章 白い法衣
2026/10/20 19:10
第3章 南門
2026/10/20 19:20
第4章 南街道
2026/10/20 19:30
第5章 街道の宿
2026/10/20 19:40
第6章 石橋の宿
2026/10/20 19:50
第7章 川港
2026/10/20 20:00
第8章 川港の夜
2026/10/21 19:00
第9章 襲撃
2026/10/21 19:10
第10章 舟
2026/10/21 19:20
第11章 川をのぼる
2026/10/21 19:30
第12章 柳の岸
2026/10/21 19:40
第13章 使者の顔
2026/10/21 19:50
第14章 預けもの
2026/10/21 20:00
第15章 山道
2026/10/22 19:00
第16章 選ぶ
2026/10/22 19:10
第17章 白塔の門
2026/10/22 19:20
第18章 帰り道
2026/10/22 19:30
第19章 川港ふたたび
2026/10/22 19:40
第20章 帰り着く場所
2026/10/22 19:50