表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR

出口のない手順書

作者:アル治
最終エピソード掲載日:2026/05/31
化学薬品工場に中途入社した青年・神谷 恒一は、わずか二ヶ月で先輩の担当作業を一人で任される。
「わからないことがあれば聞け」
そう言われながら、実際には質問する隙も、教わる機会も与えられないまま、現場に立たされる日々。
聞けば「自分で調べろ」と突き放され、調べようとすれば「お前にはまだ早い」と資料を閉ざされる。
引き継ぎのない配置転換、責任だけを押しつける指示、他の社員には許されることが自分だけ咎められる不可解な基準。
気づけば恒一は、どんな選択をしても責められる“出口のない手順書”の中に閉じ込められていた。
やがて同僚からの嫌がらせ、管理職の決めつけ、組合の曖昧な対応が重なり、職場全体が一つの巨大な迷路のように姿を現していく。
「間違っているのは、自分なのか。それとも、この場所そのものなのか――」
理不尽に削られながらも、恒一は一つずつ矛盾を記録し、言葉にし始める。
沈黙を強いる職場で、自分の感覚を失わないために。
これは、謝罪も救済も与えられない場所で、壊れた手順そのものを見抜いていく、一人の社員の静かな抵抗の記録。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ