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やっぱり熊が好き

作者:雨後乃筍
最終エピソード掲載日:2026/05/18
 連日テレビで「熊との共存」が声高に議論され、痛ましい事件すらもエンタメとして消費される現代。そんな社会の無関心をよそに、地方のC県では小学生の不可解な行方不明事件が相次いで発生していた。
 東京の大学で郷土史を研究する主人公・隆は、クリスマスデートを心待ちにしている底抜けにお人好しな親友・徹と共に、ゼミのフィールドワークとしてC県の山奥にある「忘れ去られた祠」へと向かう。 しかし、誰も通らないはずの鬱蒼とした森の奥深くで、二人は何者かの得体の知れない視線と、洗っていない雑巾のような不快な生臭さを感じ取る。さらに、相次ぐ失踪事件の捜査で県外ナンバーを警戒する地元警察官・佐伯との接触を経て、隆たちは少しずつ不穏な事件の渦中へと足を踏み入れていく。
 時を同じくして、物語には「謎の女」の不気味な独白が響き始める。「人間は侵略者だ」「贖罪だ」と歪んだ正義を掲げる彼女は、「愛しい我が子」に新鮮な肉を与えようと、独自の倫理観で恐ろしい”狩り”を続けていた。
 淡々としたニュース報道、学生たちの他愛ない日常、そして異常者の狂気。交わるはずのなかった視点が交錯した時、のんびりとした一日は一瞬にして最悪のパニックホラーへと反転していく。

◇登場人物◇
隆(飯田隆)
本作の主人公で、東京の大学で郷土史を研究する学生。ゼミの調査(フィールドワーク)のため、親友の徹と共にC県の山奥にある忘れ去られた祠へと向かう。そこで不気味な違和感と異臭に気付き、恐ろしい事件へと巻き込まれていく。

徹(春日徹)
隆の親友で同じゼミ生。困っている人を絶対に放っておけない、底抜けのお人好し。最近恋人ができたばかりで、クリスマスデートを心待ちにしている。調査の帰り道、暗い山道で不審な「人影」を見つけ、一人で森の奥へと足を踏み入れてしまう。青いシビックに乗っている。

佐伯
C県警の気さくな警察官。夜の山道で車を停めていた隆たちを怪しんで職務質問するが、学生とわかると優しく気遣い送り出してくれる、地域に慕われるお巡りさん。

謎の女
物語の随所に不気味な独白が挿入される正体不明の存在。「愛しい我が子」に新鮮な肉を食べさせることに異常な執念を燃やし、独自の倫理観で狩り(調達)を行っている。

佐伯の同僚
佐伯と共にパトカーで地域の警戒に当たっている警察官。相棒の佐伯と共に行動する。
1章 失踪報道
1−2 失踪
2026/01/31 09:49
1−3 十一月七日の報道
2026/01/31 09:50
1−5 掲示板
2026/01/31 17:20
2章 鮎の友釣り
2−2 闇の中
2026/02/01 07:10
2−4 追跡
2026/02/02 07:10
2−9 愛しい我が子①
2026/02/04 13:10
3章 殺戮者
3−1 警察①
2026/02/05 07:10
3−2 帰り道①
2026/02/05 13:10
3−4 警察②
2026/05/18 20:08
4章 メディア報道
4−4 愛しい我が子②
2026/05/18 20:10
エピローグ
……隆
2026/05/18 20:11
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