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絶滅危惧種の深夜ドライブイン。夢破れた出戻りの俺と、VTECを奏でる幼馴染と。

作者:とむ
最新エピソード掲載日:2026/06/23
「ウチは自販機がええ。帰れとか、かわいそうやとか言わへんから」

――それは10年前。深夜の吹き溜まりに彷徨い込んできた、孤独な少女の言葉だった。


ジャーナリストの夢に破れ、実家である『ひよしドライブイン』でくすぶっていた青年・シュン。
昭和の面影を色濃く残すその場所は、うどんやハンバーガーのレトロ自販機と、古いアーケード筐体が稼働する時代遅れの吹き溜まりだった。

そんなドライブインに頻繁にやって来るのは、愛車のシビックを乗り回すヤンキー風の幼馴染・アユミ。
口がスッカラカンに悪く、男前すぎる行動でシュンをタジタジにさせる彼女だが、その内側には親からのネグレクトという重い過去と、誰よりも不器用な優しさを隠し持っていた。

深夜にUFOキャッチャーと格闘する外国人実習生、それに振り回される地元の不良、家出の子供。そして朝の光とともに訪れるご近所の常連客たち。

閉業した同業者から譲り受ける部品でポンコツ自販機を修理しながら、シュンは不器用な幼馴染やワケありの客たちと関わり合い、かつての「社会に何かを伝える」という夢を、この小さな空間で少しずつ上書きしていく。

夢破れた青年と不器用なヒロインが、深夜のドライブインに再び温かい灯りをともすまでの、少しほろ苦くて愛おしいヒューマンドラマ。

※カクヨム様、ソリスピア様にて同時連載中
※おおよそ3日に1回程度の更新となります(早まる可能性もあり)
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