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「人質花嫁に価値はない」と見捨てられた私、明日の死亡予告を完全記憶で覆し続けた結果、自由を与えられたうえで帝国唯一の皇后に選ばれました

作者:ろくさんだ
最終エピソード掲載日:2026/09/16
「人質花嫁に価値はない。生きて戻る算段は不要です」

そう言って祖国は、第二王女ミレイユを敵国へ差し出した。

婚礼の翌朝。内側から施錠された寝室で、目を覚ました彼女の胸の上に、黒い封書が載っていた。

『死亡予告 明日正午、皇帝は祝宴で乾杯の杯を飲み、毒によって死亡する。
 本状を破損した場合、死亡時刻は破損した時点まで繰り上がる』

差出人はない。届く先はミレイユだけ。毎朝一通、翌日の死をただ一件だけ告げる。

彼女に武器はひとつしかない。一度会った人の顔と、その人が話したことを、決して忘れないこと。

祝宴の給仕は、婚礼の夜「右手を火傷して杯が持てない」と話していた。なのに今、布を巻いているのは左手だ――。

冷酷と噂される皇帝は、婚礼の誓約の直前、ただ一度だけ彼女に選ばせた。「拒むなら、今ここで言え」と。
その言葉があったから、彼女は自分の意思でこの国へ嫁いだ。そして今、その意思こそが、封書が彼女のもとへ届く理由になっている。

明日の死を、七度覆せ。
覆すたびに予告は書き換わり、次に死ぬのは彼女自身になる。

――これは、誰にも必要とされなかった人質花嫁が、自由を手に入れたうえで、自分の意思で皇后の座を選ぶまでの物語。
黒い封書
2026/08/19 13:28
剣の持ち主
2026/08/19 13:29
切り開かれた外套
2026/08/19 13:29 (改)
敵を救う理由
2026/08/19 13:29
煙の来る場所
2026/08/19 13:29
暗闇へ跳ぶ
2026/08/19 20:00 (改)
背後から来る矢
2026/08/20 01:03
偽りの召喚状
2026/08/20 01:03
毒を運ぶ手
2026/08/20 20:00 (改)
庇うという死因
2026/08/21 20:00
心臓を止める封蝋
2026/08/22 20:00 (改)
灰にされる密書
2026/08/23 20:00
反逆者の法廷
2026/08/24 20:00
命綱
2026/08/25 20:00 (改)
偽りの因果
2026/08/28 20:00 (改)
噴水に仕込まれた刃
2026/08/30 20:00 (改)
毒の口づけ
2026/08/31 20:00
無効にされた誓い
2026/09/01 20:00 (改)
祖国の矢
2026/09/03 20:00
帰らない自由
2026/09/04 20:00
鍵穴の向こう
2026/09/05 20:00
署名された偽り
2026/09/06 20:00 (改)
従うという偽り
2026/09/07 20:00
皇后冠の毒針
2026/09/08 20:00 (改)
皇后の命令
2026/09/09 20:00
問い返す者
2026/09/11 00:22
解く権利
2026/09/11 20:00 (改)
留め金の内側
2026/09/12 20:00
七度目の異議
2026/09/13 20:00
自由勅書
2026/09/15 20:00
封書のない明日
2026/09/16 20:00 (改)
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