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婚約も蔵書室も奪われた朗読記録官の私、返されなかった持参金目録を読み上げたら辺境伯に求婚されました

最新エピソード掲載日:2026/04/23
三十一歳の王立蔵書局朗読記録官エリナ・フォルクナーは、貴族の持参本目録や寄贈台帳を読み上げて記録する地味な仕事に誇りを持っていた。だが『本ばかり読んでいてずるい』と笑う二十六歳の義妹リディアに婚約も蔵書室も奪われ、婚礼用に返還されるはずだった持参本目録の欠番まで押しつけられて北辺文庫へ左遷されてしまう。雪の辺境で破れた蔵書印に触れた瞬間、消された余白や改ざんされた記録の声を読み解く【余白読解】が覚醒。奪われたのは婚約だけではなく、亡き母が遺した本棚と持参金そのものだった。寡黙な三十五歳の辺境伯アルノー・シュタインとともに失われた蔵書を追ううち、義妹の花嫁文庫、偽りの貸出台帳、王立蔵書局の不正が一本につながっていく。もう私は、誰かの華やかな読書会を支えるだけの人ではない。大人の朗読記録官が本と人生を取り戻す、お仕事逆転溺愛譚。
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