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乙女は魔狼と神の国を駆ける

作者:天野都
最新エピソード掲載日:2026/11/03
〝水の乙女〟は、雨と豊穣の女神ネルトゥスの娘達である。
 神の国(アースガルズ)に住み、神の宴の支度をし、華麗な舞踊で雨を降らす。
 ある日、魔狼フェンリルに食事を運ぶよう、命が下される。
 漆黒の毛並みをした大きな狼は、燃えるような目に鋭い爪と牙、途轍もない魔力を持っていた。災いの予言の為に主神が魔法の鎖(グレイプニル)で岩山に繋いだのだ。
 怖がる姉達の役に立とうと、末の娘が引き受ける。神格の弱い彼女は未熟な自分に出来る事を常々望んでいた。
 恐ろしい怪物だと聞いていたフェンリルは、ぶっきら棒でも思いやりのある態度を示す。
 娘が彼に親しみを覚えた頃、赤竜ニーズヘッグが神々を襲う事件が起こった。
 娘は〝かあさま〟に頼まれて、フェンリルを解き放つ。
 柱である神々を失い、荒廃してゆく神の国(アースガルズ)。
 〝水の乙女〟はフェンリルと共に、国を救う旅に出る。
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