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【完結】『嘘告のおかげで、最期に彼氏ができました。』夏休み明けに死ぬ予定の私と、嘘だったと泣き崩れる君~さよならのためのアオハルを、君と。(最高のざまぁをして、絶対に幸せになります)

作者:だい
最終エピソード掲載日:2026/08/23
高校2年生の遠橋那奈は、交通事故でたった二人の家族である母と妹を同時に失った。
相手の保険金によって大金を手にしたものの、彼女の心は完全に壊れきっていた。

「夏休みが終わったら、死のう」

そう決意し、ただ息をするだけの虚無の日々を送っていたある日、那奈は非常階段でクラスの陽キャグループが企む残酷なゲームを偶然耳にしてしまう。
それは、母親の仕事の事情で彼らに逆らえない男子・木戸一樹に、自分への「嘘の告白(嘘告)」を強要するものだった。夏休み明けの始業式に、嘘告だったとバラして笑い者にするという最悪の計画。

普通なら絶望するようなその悪ふざけを、しかし那奈は喜んで受け入れた。
「どうせ死ぬなら、最後に一瞬だけでも青春っぽい思い出を作って、天国の妹への土産話にしよう」
終業式の日、一樹からの嘘告を笑顔でOKした那奈。こうして、二人のいびつな恋人関係がスタートする。

しかし、夏休みに入って一週間。罪悪感からLINEでしか連絡してこない一樹は、自身の妹の何気ない言葉から、那奈が置かれた凄惨な現実を知ってしまう。
自分がどれほど取り返しのつかない残酷なことをしてしまったのか。
激しく後悔した一樹は夜の公園に那奈を呼び出し、泣き崩れながら土下座で謝罪する。

「……知ってたの。でも、少しだけ夢を見られて嬉しかった。ありがとう」

全てを悟っていたと微笑み、静かに去ろうとする那奈。
しかし、一樹は彼女の手を強く引き留めて叫んだ。
「嘘告は、始業式のHR後にあいつらがバラす予定なんだ。――それまでは全力で、二人で夏を楽しまないか?」

これは、最悪の嘘告から始まった関係。
だけど、家族を亡くして死にたがりの私と、不器用で誠実な君が紡ぐ、世界で一番優しくて切ない一ヶ月の共犯関係。

夏休みが終わる時、二人の「さよならのためのアオハル」が向かう先は――。
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