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『無職青年、三国志の袁紹軍で死体拾いから天下を目指す~瀕死の顔良と文醜を仲間にして、第四の勢力を興す~』

作者:倦犬Kenken
最新エピソード掲載日:2026/11/03
歴史の敗者や捨てられた人々が、自分たちの居場所と勢力を築く物語。

ブラック企業に人生を搾り取られ、心を壊して退職した無職青年。

釣りで心を癒やそうとしていた彼は、突然の落雷事故によって命を落とし、気がつけば三国志の時代に転生していた。
しかし、転生先は英雄でも名将でもない。袁紹軍の最底辺、戦場で遺体や残された装備を回収する「死体拾い」だった。

腐敗した上層部、無能な指揮官、そして使い捨てにされる兵士たち。その光景は、前世で彼を追い詰めたブラック企業そのものだった。
もう二度と、こんな組織の犠牲にはならない。

そんな中、白馬の戦いで瀕死の重傷を負った袁紹軍の猛将・顔良を救出する。しかし、軍上層部は敗北した将軍を見捨て、彼らに待っていたのは冷酷な切り捨てだった。

さらに延津の戦いでは、もう一人の猛将・文醜までもが命を落としかける。主人公は現代の知識を駆使して、彼らの運命にも介入していく。

官渡、倉亭――袁紹軍が崩壊していく中、主人公の率いる部隊だけは生き残り、いつしか三千人もの精鋭集団へと成長していた。

そして西暦二〇二年。袁紹の死とともに、河北の大勢力が崩壊の時を迎える。

獄中に囚われた名軍師・田豊を救い出した主人公たちは、袁紹の最期に残された奇妙な任命状を手に、曹操の勢力圏で新たな道を切り開こうとする。

後世、曹植の『洛神賦』と結びつけられ、洛水の女神の面影を重ねられた絶世の美女・甄氏。袁氏の没落に巻き込まれ、鄴の混乱の中で危機に陥った彼女の馬車を救ったことから、主人公は名門袁氏の知られざる一面に触れることになる。

そして、北方の異民族の地から帰還する一人の才女。名文家・蔡邕の娘であり、後に『胡笳十八拍』でも知られる蔡文姫。長い異郷での歳月を経て南へ帰る彼女を、主人公は泥濘の戦場と危険な道中から守り、許昌まで同行することになる。

やがて主人公は、戦乱から人々を守るため、大別山に独自の拠点を築き始める。そこは、敗者や流民、行き場を失った者たちが、身分や過去に縛られずに生きられる場所となっていく。
そして、天下の行方を左右する漢献帝の存在も、彼らの運命に深く関わっていくことになる。

魏・蜀・呉だけでは終わらない。
これは、歴史に見捨てられた者たちが、己の尊厳と自由を懸けて天下に挑む物語。

三国志に、第四の勢力が誕生する。
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