父は仁君、母は烈女、弟は皇帝――私は十三歳で捕虜になりました――
最新エピソード掲載日:2026/07/19
長坂の戦いに、私もおりました。
ただし、荷車の上です。
父は劉備玄徳――
世に仁君と呼ばれる方。
母は糜夫人――
後に烈女として語られる方。
弟は阿斗――
後に皇帝となる子。
そして私は、史書に名前の残らなかった劉備の娘でございます。
曹操軍の追撃を受け、民とともに逃げる劉備一行。
その混乱の中、私と妹は輜重隊の荷車に乗せられておりました。
父は民を捨てない。
母は弟を抱いている。
趙雲殿は弟を救いに走る。
後世では、美談として語られるのでしょう。
では、荷車の上にいた娘二人は、いったい誰が覚えていてくれるのでしょうか……
名を残されなかった姉・劉明珠と、無邪気な妹・劉玉珠。
長坂で、ほとんど誰にも顧みられなかった劉備の娘たちは、曹魏に捕らえられ、漢室の血筋として、捕虜として、そして政治の駒として生きることになります。
父は仁君、母は烈女、弟は皇帝。
それは結構なことでございます。
――では、その美談の欄外に押し出された娘の話も、少しくらい聞いていただけますか?
ただし、荷車の上です。
父は劉備玄徳――
世に仁君と呼ばれる方。
母は糜夫人――
後に烈女として語られる方。
弟は阿斗――
後に皇帝となる子。
そして私は、史書に名前の残らなかった劉備の娘でございます。
曹操軍の追撃を受け、民とともに逃げる劉備一行。
その混乱の中、私と妹は輜重隊の荷車に乗せられておりました。
父は民を捨てない。
母は弟を抱いている。
趙雲殿は弟を救いに走る。
後世では、美談として語られるのでしょう。
では、荷車の上にいた娘二人は、いったい誰が覚えていてくれるのでしょうか……
名を残されなかった姉・劉明珠と、無邪気な妹・劉玉珠。
長坂で、ほとんど誰にも顧みられなかった劉備の娘たちは、曹魏に捕らえられ、漢室の血筋として、捕虜として、そして政治の駒として生きることになります。
父は仁君、母は烈女、弟は皇帝。
それは結構なことでございます。
――では、その美談の欄外に押し出された娘の話も、少しくらい聞いていただけますか?
父上、荷車の確認はお済みでしょうか?
2026/07/02 19:39
(改)
捕らえた方が丁寧なのは、どういうことでしょうか?
2026/07/03 18:00
(改)
丞相様、思ったより小さくございませんか?
2026/07/04 19:20
(改)
皇帝陛下、親戚なら助けてくださいますか?
2026/07/05 18:00
(改)
子和様、室とはお部屋のことでよろしいでしょうか?
2026/07/06 18:00
子和様、何事もないとは大事件でございますか?
2026/07/07 18:00
文烈様、優しい敵は扱いに困りますが?
2026/07/08 18:00
若君、お菓子で挨拶なさるのですか?
2026/07/09 18:00
文烈様、妹がいない時に来るのですか?
2026/07/10 18:00
丞相様、婚姻の御礼にお菓子は必要ですか?
2026/07/11 18:00
(改)
文烈様、戸の外が静かすぎるのですが?
2026/07/12 18:00
文烈様、出立前に抱きしめるのは反則ではありませんか?
2026/07/13 18:00
若君方、懐く相手を間違えておりませんか?
2026/07/14 18:00
文烈様、不在のくせに文で落としに来るのですか?
2026/07/15 18:00
曹肇様、その鍵は軽く渡してよいものですか?
2026/07/16 18:00
亡き母君、その文は私に重すぎませんか?
2026/07/17 18:00
丞相様、その一行で札を書き換えないでくださいませんか?
2026/07/18 18:00
丞相様、妹の札まで増やさないでくださいませんか?
2026/07/19 18:00