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君が僕を忘れても、僕は君を愛している。――朔夜が遺した、365通の恋文――

作者:月城美朔
最新エピソード掲載日:2026/11/02
2045年10月15日。

朔夜は、愛した女性の顔も、声も、思い出せなくなっていた。

それでも、彼女を愛していることだけは忘れなかった。

彼の手元には、長い年月をかけて綴られた364通の手紙がある。

そして今、最後の一通を書こうとしていた。

――君が僕を忘れても、僕は君を愛している。

物語は18年前、2027年10月15日に遡る。

雨の日の小さなカフェで出会った、朔夜とみく。

ブラックコーヒーが好きな彼と、甘いミルクティーが好きな彼女。

不器用な言葉。
何気ない約束。
一緒に歩いた帰り道。

二人は、そんな小さな日常を重ねながら、少しずつ惹かれ合っていく。

けれど、幸せな時間が永遠に続くとは限らない。

これは、記憶が薄れていく中でも、一人の女性を愛し続けた朔夜と、彼が遺した365通の恋文の物語。

たとえ、君との思い出をすべて失っても。

この愛だけは、消えない。
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