表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR

台詞を忘れた三秒間、彼女は誰よりも女優だった 〜棒読みと笑われた新人女優を、元天才子役の俺だけが見抜いていた〜

作者:うなぎ太郎
最新エピソード掲載日:2026/06/04
あらすじ

かつて天才子役と呼ばれた佐伯悠真は、今では地方制作会社の雑用係として、芸能界の端で息を潜めていた。

人の感情を部品のように分解し、泣く角度も、声が震えるタイミングも、視線を逸らす一拍も見抜ける。

けれど、そんな自分自身の感情だけは、もう何年もわからない。

ある日、悠真は深夜ドラマのオーディションで、棒読みと笑われる新人女優・朝比奈澪と出会う。

台詞は下手。
声は硬い。
感情を出そうとするほど、演技は死んでいく。

審査員にも、他の候補者にも、「顔だけ」と見切られた彼女は、最後の台詞で完全に落ちるはずだった。

「あなたなんか、もう好きじゃない」

けれど、澪はその台詞を言えなかった。

三秒間の沈黙。

周囲は台詞を忘れた失敗だと思った。

だが悠真だけは気づく。

彼女は忘れたのではない。
その役がまだ相手を好きだったから、言えなかったのだ。

「君は台詞を読むと下手だ。でも、言えなかった三秒だけは、今日ここにいた誰よりも女優だった」

その一言が、終わるはずだった少女の運命を変える。

棒読みと笑われた新人女優。
過去に壊れた元天才子役。

これは、言葉にできない感情しか演じられなかった少女が、沈黙も台詞も自分で選べる女優になるまでの物語。

そして、誰かの才能を見つけることでしか生きられなかった男が、もう一度、自分の心を取り戻す物語。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ