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夏が終わる前に、君の名前を呼ぶ

作者:磯辺
最終エピソード掲載日:2026/05/14
 夏休み最後の一週間。

 存在感の薄い高校生・瀬名湊斗は、幼なじみの朝倉ミカとともに、花火大会を控えた三架町で奇妙な出来事に巻き込まれていく。

 スマホの顔認証に失敗する朝。
 出席簿から消えた自分の名前。
 ノイズ混じりの町内放送。
 旧体育館に残された謎の記録装置。

 そして、そこに表示されていたのは、まだ起きていないはずの記録だった。

 八月三十一日、午後十一時四十一分。
 朝倉ミカ、死亡記録。

 明るく笑うミカは、何かに怯えていた。
 けれど彼女は、なかなか「助けて」と言えない。

 湊斗はミカを救おうと走り出す。
 だが、八月三十一日の夜、彼女は必ず死ぬ。

 白石先生の沈黙。
 黒瀬リョウの不審な警告。
 雨宮レンが追う、三年前に消された少女の記録。
 ラムネ瓶、ハズレ棒、青いヘアピン、ふざけたノート。

 一見どうでもよさそうなものが、少しずつミカの死の理由へつながっていく。

 ミカを救うには、誰か一人を止めるだけでは足りない。
 町が隠したこと。
 大人たちが言えなかったこと。
 消された名前。
 間違えた善意。
 そして、湊斗自身が忘れている三年前の真実。

 すべてを明らかにしなければ、夏は終わらない。

 八月三十一日を越えるために。
 大切な人を、今度こそ失わないために。

 湊斗は何度でも、彼女の名前を呼ぶ。

 夏が終わる前に、君の名前を呼ぶ。
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