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世界の声が聴こえる私は、魔法だけが下手だった

作者:紡木 綸
最新エピソード掲載日:2026/06/04
自然の声を深く聴ける者ほど、優れた魔法使いになれる世界。

魔族の少女セレンは、誰よりも鮮明に世界の声を聴くことができた。

土の下を流れる水脈の囁き。
若葉が芽吹く喜び。
風が運ぶ遠い森の歌。

けれど彼女には、一つだけ致命的な欠点があった。

――魔法が、とてつもなく下手だったのだ。

周囲から「落ちこぼれ」と呼ばれながらも穏やかな日々を送っていたある日、セレンだけが不可侵の森から響く異変の悲鳴を聴き取る。

だが大人たちは誰も信じてくれない。

森を救うため、幼馴染の少年カイとともに真相を追ったセレンは、やがて魔族と人間、自然と機械を巡る大きな時代のうねりへと巻き込まれていく。

これは、世界の声を誰よりも聴ける少女が、自分だけの魔法を見つけるまでの成長物語。
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