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銀月の島と緋月の村――異なる月がかかる二つの世界

月下の神殿――銀麗月と聖香華

作者:藍 游
 天月仙門の至高者たる銀麗月カイは、雲龍九孤族のリトやサキとともに孤島のウル遺跡に出向く。孤島の地下には、神殿跡と地底湖があった。神殿跡に閉じ込められたサキたちを救うため、カイがリトとともに飛翔すると、そこでは時間がループしていた。透明な地底湖から子カメとともに顔を出したのは、龍族のオロ――カイとリトが手を取り合って戻ってきたさまを見て、カイに嫉妬を募らせる。一方、ルナ大祭典の責任者レオンは、〈はぐれ香華〉が住む〈忘れられた村〉に向かう。そこで出会った老女セイは、カトマール最高の薬師にして皇帝の元女官長。恋人彪吾を救うために命をかけたレオンは、生死のはざまで、封じられた過去の記憶を取り戻す。老女がひれ伏した――あなたさまこそ、待ち望まれたお方――聖香華でござりまする。
 一方、風子をリーダーに十五歳チームとモフモフたちは、カトマールのルナ大神殿遺跡に出向き、謎解き感覚で月下の神殿の秘密に迫る。異能のルーツは、古代ルナ神話に由来する〈月の一族〉――その一族は〈緋月の村〉を出た異能者集団。十五歳たちの一人一人の異能の背景が一つずつ明らかになる。オロは龍族の王子で時間を止めることができる。火の山の谷で生まれたアイリは火を使う。シュウとリョウはウル舎村の秘密のバイオセンタ―で生み出された古代ルナ皇子のクローンらしい。そして、リクは……。
 やがて、レオン、カイ、リトの出生の秘密が明らかになる。秘密の背後に横たわるのは、カトマール、シャンラ、天月を巻き込む権力闘争の深い闇。各国の分断を図るように強国バルジャが介入し、天明会は、ルナ大祭典開幕とともに公開されるルナ博物館で展示される予定の秘宝を狙っている。櫻館内部も揺れている。銀麗月と聖香華には初代以来の因縁があり、リトは初代銀麗月が排除した破壊の異能者弦月の血を引くようだ。リトが弦月としての力を自覚したとき、二つの世界を隔てる壁がきしみはじめる。〈緋月の村〉にいる二人の青年――過去を忘れる村で、二人は動かぬ月とせせらぎの中に愛する女人を見つめ続ける。天月草と月香草が異世界の壁を維持していると知ったカイは……。
 シュウとリョウの危機を救おうと、風子たちは龍族の王子オロとともに龍宮へ。カメ族の助けを借りてサンゴ礁をゆらゆら。だが、龍宮の女王は孫のオロに冷たい。火の力を使うアイリがオロに助力。十五歳チームは団結を強めていたが……。
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エピソード 101 ~ 161 を表示中
第二十章 シャンラを覆う影
第二十一章 大神官の憂鬱
第二十二章 五里霧の谷
ⅩⅫー4 別れ
2025/06/29 19:47
第二十三章 火の異能
第二十四章 緋月の村
第二十五章 龍族の禁宮
第二十六章 二つの月の物語
第二十七章 銀青龍の父と子
第二十八章 白亜の宮の青い蝶
第二十九章 ウル舎村国主エファのひとりごと
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エピソード 101 ~ 161 を表示中
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