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日本神話ファンタジー

海幸山幸(うみさちやまさち) 神武天皇の祖父祖母の物語

最終エピソード掲載日:2026/07/20
兄の釣針を失くした。
海に落とした。糸が切れて、針だけ沈んだ。潜った。見つからなかった。深すぎて底が見えなかった。
「海の底から探してこい」と兄に怒鳴られた。
俺は山の男だ。弓なら得意だ。山の獣なら追える。しかし海の底は知らない。見たことがない。
——見たことがないから、行く。父もそうだった。天から降りてきた父は、分からないから降りたと言った。
海は重かった。天より地が重いと父は言っていた。地より海はもっと重い。
海の底に宮があった。海の神がいた。そしてその娘がいた。
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