表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
PR

ザイデルン戦記

裏通りの娘は、二度と跪かない ~継妃グリゼルダside~

作者:鷹居鈴野
最終エピソード掲載日:2026/07/18
ザイデルン帝国の裏通り。娼婦の母のもとに生まれたグリゼルダには、名前すらなかった。日々奪われる魔力、理由のない暴力。七つの年、生まれつきの"魅了"の力に目覚めるが、それは救いではなく、新たな搾取の理由になっただけだった。

十の年、抑えきれない憎悪から力を暴走させたその夜、「処分しろ」という指示と共に、一人の少年が送り込まれてくる。殺される――そう覚悟した瞬間、彼は代わりに、名前をくれた。

「殺されたくなければ、殺す側にまわるしかない」

その日から、グリゼルダは戦略室の道具になった。拒否権はない。人を殺し、心を操り、生き延びるための術だけを叩き込まれる。それでも彼女がすがったのは、たった一つの事実だった――イレブンにだけは、魅了が効かない。だから彼の言葉だけは、魅了で歪められていない、彼自身の本心だと信じられる。

だが、道具に人並みの幸福は許されない。二人で逃げようとした夜、計画は露見し、イレブンは捕らえられる。彼の命は、遅効性の毒と引き換えの人質になった。それ以来、グリゼルダの人生は、彼を生かし続けるためだけの任務の連続になる。

王太子を篭絡し、敵国の宮廷に潜り込んだ継妃グリゼルダ――本編『敵国に嫁いだ長女は振り返らない』で描かれた"ただの悪女"の所業は、すべて、たった一人を生かすための代償だった。

命令に従うことでしか、愛する者を守れない。そんな檻の中で、グリゼルダは何を選び、何を捨て、そして最後に、何を手に入れるのか。

これは、断罪される悪女の裏側で綴られる、もう一つの物語。

裏通りの娘は、二度と跪かない。
娼婦の娘、王家の血
2026/07/18 22:53
名前のない子供
2026/07/18 22:53
舞踏会の夜
2026/07/18 22:53
白羽の矢
2026/07/18 22:54
逃げる日
2026/07/18 22:54
人質
2026/07/18 22:54
ヴァルテールに匿われて
2026/07/18 22:54
客人から愛人へ
2026/07/18 22:54
毒杯の夜
2026/07/18 22:55
王妃の椅子、呪えない娘
2026/07/18 22:55
疎みの呪い、九歳の夜
2026/07/18 22:55
検分の罠
2026/07/18 22:55
最後の駒
2026/07/18 22:56
仕組まれた死
2026/07/18 22:56
王を弔う夜
2026/07/18 22:56
新しい玉座
2026/07/18 22:56
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ