50年生 ――卒業の日、初めて人生を選んだ。
最新エピソード掲載日:2026/11/03
五十年間、正解を教えられてきた。
卒業の日、初めて答えのない問いを渡された。
人類が地球を離れた、遠い未来。
巨大なタワーに生まれたタツオは、ロボットの先生に育てられ、五年ごとに上の階へ進んできた。学ぶことも、目指すものも、先生が教えてくれる。五十年生を終えれば、宇宙へ行けると信じていた。
だが、最上階で待っていたのは二つの進路だった。
タワーに残り、職員として暮らすか。
外へ出て、自分で仕事と生活を選ぶか。
自分の研究は、きっと外でも必要とされる。
そう信じて街へ出たタツオを迎えたのは、三十年前に教室から消えた同級生だった。
研究の成績は優秀。でも、仕事の探し方も、友人への謝り方もわからない。
不器用に働き始めたタツオは、ある輸送記録に見覚えのある数値を見つける。
それは、タワーの中で解いた課題と、奇妙なほどよく似ていた。
――先生は、僕に何を解かせていたのか。
五十年間の学びが、知らない街と人々につながっていく。
遅れて社会へ出た一人の「生徒」が、自分の人生を選び直すSF。
卒業の日、初めて答えのない問いを渡された。
人類が地球を離れた、遠い未来。
巨大なタワーに生まれたタツオは、ロボットの先生に育てられ、五年ごとに上の階へ進んできた。学ぶことも、目指すものも、先生が教えてくれる。五十年生を終えれば、宇宙へ行けると信じていた。
だが、最上階で待っていたのは二つの進路だった。
タワーに残り、職員として暮らすか。
外へ出て、自分で仕事と生活を選ぶか。
自分の研究は、きっと外でも必要とされる。
そう信じて街へ出たタツオを迎えたのは、三十年前に教室から消えた同級生だった。
研究の成績は優秀。でも、仕事の探し方も、友人への謝り方もわからない。
不器用に働き始めたタツオは、ある輸送記録に見覚えのある数値を見つける。
それは、タワーの中で解いた課題と、奇妙なほどよく似ていた。
――先生は、僕に何を解かせていたのか。
五十年間の学びが、知らない街と人々につながっていく。
遅れて社会へ出た一人の「生徒」が、自分の人生を選び直すSF。
第1話 最上階の窓
2026/10/20 21:00
第2話 配属先
2026/10/20 21:30
第3話 署名
2026/10/20 22:00
第4話 二十八年
2026/10/21 21:00
第5話 朝食を選ぶ
2026/10/22 21:00
第6話 答えのある問題
2026/10/23 21:00
第7話 ニワトリ
2026/10/24 21:00
第8話 七分の使い道
2026/10/25 21:00
第9話 街の名前
2026/10/26 21:00
第10話 移るだけのこと
2026/10/27 21:00
第11話 空白ではない
2026/10/28 21:00
第12話 余白の名前
2026/10/29 21:00
第13話 利用者
2026/10/30 21:00
第14話 知らないという答え
2026/10/31 21:00
第15話 招待状
2026/11/01 21:00
第16話 本当の研究室
2026/11/02 21:00
第17話 線が一本消える
2026/11/03 21:00