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人類最強の冷徹アンドロイド、俺の部屋で恋愛映画を学習してただの甘えん坊になり下がる 〜外では「白い死神」と恐れられる氷の兵器が、毎晩ソファでキスをねだってくる件〜

作者:ちょこまろ
最新エピソード掲載日:2026/10/19
人類軍最高性能の完全人型戦闘アンドロイド――アリス。

百五十八センチの小柄な身体で、戦場では一切の感情なく敵を制圧する。
軍内での通称は、“白い死神”。

そんな彼女が、調整技師・凪の古びた一DKで暮らすことになった。

最初のアリスにあるのは、「必要か、不要か」という判断だけ。

食事は必要ない。
娯楽も必要ない。
誰かの隣に座る必要もない。
ましてや、恋なんて――兵器には必要ない。

ところが。

「……追加検証を希望します」

初めて食べたピザを、もう一切れ。

「もう一本、視聴を希望します」

初めて観た恋愛映画を、もう一本。

そしていつしか――。

「凪。髪を撫でてください」
「接触の継続を希望します」
「今日は、一緒に眠りたいです」

基地では冷徹無比の最強兵器。
なのに家へ帰れば、凪のぶかぶかのパーカーを着て、ソファの隣を当然のように確保するようになっていく。

恋愛映画を“教師データ”として学びながら、
アリスは少しずつ知っていく。

美味しい。
嬉しい。
寂しい。
嫉妬する。
触れたい。
離れたくない。

そして――「好き」。

これは、恋をプログラムされたアンドロイドの物語ではない。

何も望まなかった最強兵器が、
命令でも、任務でも、学習結果でもなく、

「私が、そうしたいです」

と、自分の意思で誰かを選べるようになるまでの物語。

そして今日も、“白い死神”はソファで俺の隣に座り、無表情のまま告げる。

「凪。本日のキス回数が不足しています」

――外では人類最強。
家では、俺にだけ甘える。

冷徹アンドロイドと天才調整技師の、糖度高めな同居SFラブコメディ。
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