EgoiStars:RⅡ‐3379‐

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これは数多の銀河の中にある、とある惑星系の物語――


海陽と呼ばれる恒星を中心に１２の惑星が集まる海陽系……

その海陽系の７割を統治していた星間連合帝国が、反旗を翻した統合軍との戦いによって滅亡する。
この戦いにより帝国皇帝も命を落とし、３０００年以上に渡り繁栄を極めていたガウネリン王朝はここに幕を下ろしたのだった――


――８５年後

近代歴史学部に通うミカン＝フランソワ・ナカハシは自らの仮説を立証するため、統合軍を創設し率いたと言われるヒート・ヘイズと言う謎の人物の正体を追っていた。
戦後に表舞台から消えたその人物は海陽連邦政府によってその存在を抹消されていたのだ……。


――帝国暦３３７９年

帝国皇帝ダンジョウ＝クロウ・ガウネリンの下、星間連合帝国は最盛期を迎えていた。

そんな帝国で幼少期から共に育ってきた、
アーカーシャ・デュナン、
エルディン＝ネメシス・ミュリエル、
メアリー・ブランド・ガンフォール、
の三人は軍事関連の仕事を請け負う“シャドー・ウルフズ”という組織に属し、帝国軍の後始末や依頼をこなす生活をしていた。

ある日、３人のもとに新たなメンバーがやってる。

少女の名はリオ・フェスタ。
帝国軍士官学校を首席卒業した秀才である。

エリートコースから脱線して、民間軍事組織の監視役にやってきた彼女と協力し、４人は神栄教民主共和国の諜報任務に向かうのだが……


多種多様な人々が様々な感情の中で繰り広げるスペースオペラ第ニ部第四章。