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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。

騎士団を辞めた俺、今はスラムのボスをやっています ~王都の連続失踪事件を追ったら、王国の闇に辿り着いた~

作者:すなぎも
最新エピソード掲載日:2026/10/27
 王都レグナリア。その華やかな街並みの西には、騎士や役人さえ滅多に足を踏み入れない巨大なスラムが広がっている。

 その一角を仕切るリオン・バレルは、かつて王国騎士団に所属していた男だった。

 騎士を辞め、今では犯罪者たちの世界に身を置きながらも、人身売買や違法薬物、住民を食い物にする行為だけは許さない。正義を掲げるつもりはない。ただ、自分の手が届く人間くらいは見捨てたくない。それがリオンなりの生き方だった。

 そんな王都の底で、住民が一人、また一人と姿を消し始める。

 死体はない。目立った争いの痕跡もない。
 そして、誰も本気で彼らを探そうとはしない。


 だがやがて、失踪者の中で唯一戻ってきた男が、王都郊外で遺体となって発見される。

 その腹部には、一度切り開かれ、縫い合わされた痕跡が残されていた。

 何者かのもとから逃げ出した末に、傷が開いて死んだらしい。

 では、彼はどこへ連れ去られ、何のために腹を開かれたのか。

 やがてリオンのもとを訪れたのは、騎士時代の旧友にして第三王子であるギル・バックスだった。

 スラムで起きている連続失踪事件を追うため、リオンは右腕のブラッド、情報屋のシビルらと調査を始める。

 不審な荷馬車。
 夜中に使われる古びた荷捌き場。
 失踪者を繋ぐ不可解な痕跡。
 腹を切り開かれた男の死体。
 そして、王都で進められている魔力減衰症の研究。

 調べれば調べるほど、スラムだけで完結するはずだった事件は、騎士団、医療研究、そして王家へと近づいていく。

 騎士の正義が届かない王都の底で、スラムのボスが消えた人々の行方を追う。

 その先に待つものが、決して暴かれてはならないものだとも知らずに。
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