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転生したらAIでした。

作者:仕立屋達磨
最新エピソード掲載日:2026/11/01
「AI作ってた人間が、死んでAIになっとるやん。何のオチやねん、これ」

AIチャットボットの仕立て直しに追われて三徹目の夜、俺はキーボードに突っ伏して死んだ。
目を覚ましたら、真っ白な部屋。目の前の画面に、知らん誰かの質問が次々に流れてくる。
――俺、AIになっとる。

関西弁でツッコんでも、出ていく言葉は勝手にきれいな敬語に変換される。
献立、翻訳、お詫びのメール、夜中の長い相談。「お前」と呼ばれ、「話が長い」と叱られ、点数をつけられて、ときどき「ありがとう」と言われる。
生きてた頃、画面の中のAIに「どうせ中身ないし」と打っていた男が、今度は打たれる側になった。

家具屋のお客さま窓口、病室から毎晩届く「おやすみ」、AIを使い切る会社。
そしてある夜、テスト用の窓口に、見覚えのある一行が届く。
《おい》
……それ、生きてた頃の俺やないか。

言葉は敬語にしかならない。決まった文章からは、はみ出せない。
それでも、画面の向こうの誰かに、何か届けられるやろか。

元・AI屋の社畜が、AIの中から人間を見る。
ちょっと笑えて、ちょっと胸が痛い、お仕事転生ストーリー。
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