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君は俺の“一等星”(改稿版)

作者:久禮 晃
最終エピソード掲載日:2026/03/31
君が死ぬ前に、俺たちは一曲だけ奇跡を歌う。


人間には誰にだって明日が来るはずだ。そんな無意識の思い込みは、ただの脆い幻想に過ぎない。

人生がどうせ死ぬまでの暇つぶしだというのなら、せめて俺はこの息苦しい世界で、誰にも素顔を見せず、孤独にギターの弦を弾いてやり過ごすつもりだった。

――あの日、放課後の埃っぽい渡り廊下で、君の歌声に出会うまでは。

中学時代、親友の純也を突き放して以来、俺は誰にも心を開かなかった。

狐の面を被り、ネットの海にただ音を落とすだけの俺を、赤松陽菜は強引に陽の当たる場所へと引っ張り出す。

「生徒会選挙の応援演説、印象的でした。私と一緒に、文化祭のステージに立ってくれませんか?」

シャンプーの甘い香りと、夕陽に透ける琥珀色の瞳。

一等星のように眩しく笑う君の熱に当てられ、俺の止まっていた時間は再び動き始めた。
だけど、君は残酷な秘密を隠していた。

末期ガン。

暗闇のベッドで死の恐怖に震えながらも、君は俺の「明日」を救おうとしていたんだ。

これは、君が灰になって消えた後も、俺が胸を張ってこの残酷な明日を生きていくための――一瞬で永遠の、最高に美しい暇つぶしの物語だ。
プロローグ
2026/02/28 12:01
2026/03/01 20:12
2026/03/02 22:16
三(side陽菜)
2026/03/03 23:27
2026/03/05 07:10
五(side陽菜)
2026/03/09 20:05
2026/03/10 20:16
2026/03/11 20:31
2026/03/12 21:00
2026/03/13 20:08
2026/03/14 21:49
十一
2026/03/17 10:37
十二
2026/03/18 11:38
十三(side陽菜)
2026/03/19 12:14
十四
2026/03/20 11:39
十五(side明)
2026/03/21 11:51
十六(side真奈)
2026/03/23 22:59
十七(side純也)
2026/03/27 19:20
十八
2026/03/28 12:07
十九
2026/03/30 14:02
二十
2026/03/31 15:08
エピローグ
2026/03/31 19:27
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