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黒剣王子~《闇魔法士》となった第三王子は、剣を捨てず冒険者として自分の道を切り拓く~

作者:葉月しおり
最新エピソード掲載日:2026/11/02
剣術の天才として育った第三王子に与えられたのは、王家では異端とされる《闇魔法士》というジョブだった。

――それでも、少年は剣を捨てなかった。

剣を尊ぶ王国に生まれた第三王子、アルク。

幼い頃から王家の剣術を学び、その才能を認められてきた彼は、誰もが将来《剣士》になると信じていた。

だが、十五歳の「適性の儀」で告げられたのは、予想もしなかったジョブだった。

剣術への適性は最高峰。
そして闇属性への適性もまた、規格外。

それでも、たった一つのジョブによって、アルクは王子としての立場を失ってしまう。

王宮を離れ、一人の冒険者として新たな人生を歩み始めたアルク。

初めての街、冒険者ギルド、魔物との戦い、そして未知の闇魔法。

王宮では知らなかった世界に戸惑いながらも、彼は少しずつ冒険者として成長していく。

《闇魔法士》なら、魔法だけを使えばいい。

けれど、アルクには捨てられないものがあった。

――剣だ。

幼い頃から磨き続けた剣術と、己の内に眠る闇魔法。

どちらかを選ぶ必要などない。

剣も、魔法も。
二つの力を自分のものにすればいい。

やがて出会う、共に戦う仲間たち。
そして、神官の少女、年上の受付嬢、過去を知る幼馴染――立場も性格も異なる女性たちとの出会い。

戦い、学び、時には失敗しながら、自分だけの道を歩み始めるアルク。

そんな彼の真っ直ぐさや、時折見せる年齢に似合わぬ落ち着きに、少女たちの心も少しずつ揺れ始める。

最初は憧れだったはずの気持ちが、いつしか特別な想いへと変わっていく。

けれど、当の本人は、そんな彼女たちの気持ちにどこか鈍感で――。

冒険と成長の日々の中で、芽生える恋心。
時には戸惑い、時にはすれ違い、そして少しずつ近づいていく距離。

これは、王子という立場を失った一人の少年が、仲間と出会い、剣と闇魔法を磨きながら、自分自身の未来を切り拓いていく物語。

そしていつしか、その手に握られた黒き剣とともに――

人々から《黒剣王子》と呼ばれるようになるまでの物語。
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