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もしも桶狭間で今川が勝っていたら 〜戦国転移した僕の、焼かない国づくり〜

作者:近江登夢
最新エピソード掲載日:2026/08/28
「もしも桶狭間で、今川義元が織田信長に勝っていたら――」

歴史学を専攻する大学院生・藤原圭は、その問いをゼミで口にした直後、戦国時代の駿河へと放り込まれた。時は一五五〇年。桶狭間の戦いの、十年前だった。

行き倒れかけた圭を拾ったのは、「東海一の知恵者」と呼ばれる軍師僧・太原雪斎。歴史を知る圭は、雪斎があと五年で死ぬことも、今川家がやがて滅びることも、すべて知っていた。

――歴史は、観察するものだ。決して、触れてはいけない。

そう自分に言い聞かせながらも、圭はどうしても、目の前で足掻く人々を放っておけない。統計で未来を読む偏屈な天才。実利で世界を見る廻船問屋の娘。重圧に潰されそうな次期当主。彼らと関わるたび、気づけば圭の口が動き、手が動き、うっかり漏らした「後知恵」が、少しずつ歴史の歯車を狂わせていく。

焼かず。殺さず。奪わず。
これは、戦国の世に紛れ込んだ一人の青年が、罪の意識に苛まれながら、それでも「もう一つの国」を築いてしまう物語。
【第1部】転移と邂逅
【第2話】年号
2026/08/19 12:00
【第4話】臨済寺
2026/08/20 12:00
【第7話】書記官
2026/08/21 19:00
【第8話】後知恵
2026/08/22 12:00
【第9話】罪悪感
2026/08/22 19:00
【第10話】駿府
2026/08/23 12:00
【第12話】銭勘定
2026/08/24 12:00
第2部 雪斎の五年
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