↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
<R15>15歳未満の方は移動してください。

十秒の空白

作者:神崎余白
最終エピソード掲載日:2026/10/20
十二年前、山頂で姉が落ちた。
十四時三十二分。
落ちていく姉の手首を、最後まで掴んでいたのは義兄だった。

看護師の早坂七海は、その手を信じていた。車椅子で暮らす姉・千尋のために、段差のない家を建てた義兄・湊。穏やかな二人の生活を、七海は疑ったことがなかった。

湊の元恋人が現れるまでは。

「あの日、湊は山頂で、千尋さんに別れを告げるはずだったの」

十二年の献身に、別の意味が生まれる。愛しているから、そばにいるのか。罪悪感から、離れられないのか。
あの一瞬、その手は本当に緩まなかったのか。

七海にも、聞かなかった言葉がある。事故の朝、実習を理由に切った、姉からの電話。義兄を責めると、胸が軽くなる。その軽さが、怖い。

手がかりは、姉が山頂に据えていたカメラ。十秒ごとにシャッターを切り続けていたはずの写真は、すべて消されていた。

誰が消したのか。そこに、何が写っていたのか。

献身と疑惑、姉妹の後悔、夫婦の選択を静かに描く、大人のための心理サスペンス。

全十五話の作品です。最後の一行まで、お読みください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。