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前世で虐げられた少年は、転生後も人々を信じたかったが、裏切りを機に暴君への道を歩み始めた

作者:塩見ヒモン
最新エピソード掲載日:2026/10/16
前世の俺は、プエボという貧しい少年だった。冷酷な父親のもとで、恐怖と飢えに苦しみながら生きていた。そして、ついに死が俺の人生を終わらせた。

再び目を開けると、俺は北方を支配する貴族、アルデント家の次男ルシアン・アルデントに生まれ変わっていた。

初めて、俺を愛してくれる家族と、想像もできなかった生活を手に入れた。だからこそ、前世の苦しみを思い出し、かつての自分と同じ境遇にいる貧しい子供たちを救おうと決意した。

しかし、俺の善意は裏切りによって踏みにじられた。

かつて救った子供が、俺のしていない罪を告発したのだ。俺が助けてきた人々までもが敵に回り、俺は殴られ、屈辱を味わわされた。

その時、俺は新しい両親の言葉の意味を理解した。力を持たない善意は、他人に踏みにじられるだけなのだと。

その日から、俺はもう甘い考えを捨てた。

法律、商業、政治、そして軍事を学び、アルデント家のために力を尽くした。やがて、一族を大陸で最も強大な勢力へと成長させていった。

俺の軍に敵う者はいなかった。貴族たちは俺に従い、俺より高い地位にある王族や貴族でさえ、俺の支援を求めるようになった。かつては村長の息子にすぎなかった俺が、いつしか大陸を動かすほどの力を手に入れたのだ。

そして、ヴァレニオ王国の王子、エイドリアン・ヴェイルと共に、王国は歴史上かつてない繁栄を迎えた。

だが、その平和には代償があった。

俺は、誰もが恐れる暴君になっていたのだ。

時々、俺は自分自身に問いかける。

本当に世界を救おうとしているのか。それとも、二度と誰にも傷つけられないようにしているだけなのか。

※ 前世と転生後の世界は同じですが、生まれ変わった先は別の王国です。
プロローグ、りんご二つ
2026/10/16 02:20 (改)
ルシエント・アーデント
2026/10/16 02:50 (改)
異国からの客
2026/10/16 03:05
床下の秘密
2026/10/16 03:14 (改)
触れる前に
2026/10/16 03:40
座り続けて
2026/10/16 04:17
冬物三つ
2026/10/16 04:29
どのくらい
2026/10/16 04:32
一度だけ
2026/10/16 04:35
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