アーデント家へようこそ!
僕は突然、太陽の光で目を覚ました。
光はあまりに強い。白以外の何も見えない。僕は思わずあくびをした。
その時、誰かの声が聞こえた。
「起きた」
僕は周りを見ようとした。近くに四人の人が立っている。知らない人たちだ。服も見覚えがない。誰なのかわからない。突然、激しい恐怖が込み上げる。四人の見知らぬ人がいるからだ。あの袋に入れられた者たちを思い出す。声を思い出す。動けなくなるほどの痛みを思い出す。
僕は泣き始め、力の限り叫んだ。
「落ち着いてください、若様!」
一人が小さな玩具を取り出す。動物の形をしたものだ。
「怖がらないで」
その人は僕の顔の前で玩具を揺らす。それでも僕は泣き続ける。四人はあの手この手でなだめようとする。別の玩具を代わる代わる差し出す。動くと音が鳴るもの。明るい色のもの。僕は思わずそれを見る。泣き声が少しずつ止まる。まだしゃくりあげているが、もう叫んではいない。しばらくすると、僕は玩具で遊び始めた。
四人は嬉しそうだった。僕に話しかけ続ける。大半の言葉は理解できる。返事をしようとすると、声が出ない。それでも彼らの声は、あの殺し屋たちの声とは違って聞こえた。
僕は周囲を見回し始めた。小さな箱の中にいる。箱の中には柔らかい布がある。両手は胸の前にある。体を動かそうとする。しかしうまく動かない。自分が立てないこと、座れないことにも気づく。横たわることしかできない。
突然、扉が激しく閉まる音がした。体が即座に強張る。僕はまた泣き出した。誰かがまた僕をさらいに来たと思った。四人は慌てる。
「落ち着いて、若様」
一人が僕の前に手を置く。
「誰もあなたを傷つけません」
別の一人が布を握り直す。
「泣かないで」
一人が再び玩具を取る。別の一人が僕の体のそばの布を撫でる。彼らの声で少しずつ落ち着く。そして扉の方を見る。そこに小さな子供がいた。歳は僕とそう変わらないように見える。髪は緑色だ。四人のうちの一人がその子を叱っている。
「何度言ったらわかるの、扉をバタンと閉めないって」
子供は頭を下げる。しかし目は僕を見ている。何が起きているのかわからない。子供は叱った人と一緒に僕に近づく。大きく笑っている。目も輝いている。
「弟が僕のことお兄ちゃんって言った!」
僕は驚いて彼を見る。何を言っているのかわかる。僕は頭に浮かんだ音を出そうとする。
「お兄ちゃん?」
全員が突然黙る。そして叫ぶ。
「喋った!」
一人が立ち上がる。
「若様がお兄ちゃんと呼んだ!」
別の一人が手を叩く。
「若様の最初の言葉がお兄ちゃんだ!」
緑髪の子供はとても嬉しそうだ。部屋から走り出る。部屋の人々は慌てる。僕はなぜ叫ぶのかわからず、黙っている。なぜ子供が走ったのかもわからない。確かなことは一つ。僕はまだ動けない。
しばらくして、四人のうち二人がまた僕と遊び、残り二人は緑髪の子供を追いかける。彼らはとても熱心だ。一人が玩具を僕の顔の前で揺らす。別の一人が優しい声で話しかける。意味はわからない。でも少し安心し、安全に感じ始める。
その時、扉の方から緑髪の子供の声がまた聞こえた。
「言ったでしょ……弟がお兄ちゃんって言うの、自分で聞いたんだ!」
後ろに二人の大人がいる。女と男。僕は遊ぶのをやめる。視線が三人に移る。
「僕のことお兄ちゃんって呼んだんだ!」
子供が僕を指さす。大人たちを見る。
「生まれてからずっと、僕のことお兄ちゃんって呼んだことなかったのに!」
僕は反論したい。ちゃんと話せたら、お兄ちゃんなんていないと言う。彼らのことなど知らないとも言う。二人の大人はその知らせに喜んでいる。子供が説明すると、ますます嬉しそうだ。
「変な子ね……」
女が柔らかい笑みで顔を近づける。
「お母さんって呼んでみて」
僕は彼女をじっと見る。
「お母さん?」
言葉は自然に出た。なぜ言ったのかわからない。僕にとって簡単な言葉だった。女は口を押さえる。目が潤む。そして隣の男に抱きつく。男も抱き返す。とても嬉しそうだ。理由はわからない。
女が僕に手を伸ばす。僕は恐怖を感じる。彼女が僕を持ち上げると、体が強張り、泣き出す。体が持ち上げられ、袋に入れられた時を思い出す。後ろにいた四人の一人がすぐに玩具を取る。
「落ち着いて、若様」
顔の近くで揺らす。
「大丈夫。見て、これ動いて音が鳴るよ」
僕はまだ泣いている。しかし玩具の音で注意が逸れる。女はもう高く持ち上げない。慎重に、ゆっくりと抱きしめる。
泣き止んだ後、全員が僕を部屋の別の場所へ連れて行く。僕は前に向けられる。目の前に大きな鏡がある。そして小さな子供が見える。後ろに二人の大人。その周りに四人の若い女。僕はもう一度その子供を見る。髪は緑色。そして自分の両手を見る。手はとても小さい。体もとても小さい。僕は十歳の子供ではない。今は赤ん坊だ。動けないし、話せない。体が小さすぎるから。
(別の場所に来たから、袋に入れられて拷問されたからだと思った)
鏡に映る女が僕を抱いている。微笑んでいる。隣の男も微笑む。緑髪の子供が近づく。
「ようこそ」
女が僕を強く抱く。
「アルデント家へようこそ」
男が僕の頭の上で手を広げる。
「ヴァレニオ王国の、アルデント村長の家へようこそ」
僕は彼らを見る。アルデント家など知らない。ヴァレニオ王国も知らない。ヴァレニオ王国がこの世界の王国の一つだということは知っている。でも僕は前、別の王国の貧しい場所に住んでいた。ヴァレニオではない。すべてが僕にとって異質だ。それでも彼らは微笑み続ける。
「あなたの名前はルシアン・アルデント」
女の腕が僕を包む。僕は鏡を見て、自分が別人として生まれたとは思わなかった。そこには知らない赤ん坊がいる。それが今の僕だ。でもその赤ん坊は僕だ。この世界に、プエボはもういない。今の僕の名前はルシアン・アルデント。




