愛する君を消す ~死んだ恋人を取り戻すため、彼女への“愛のすべて”を神に捧げた。時間は巻き戻り、君は生き返った。だが僕の中から、君への愛だけが、消えていた。
最終エピソード掲載日:2026/07/03
クリスマスイブの交差点で、恋人は車に轢かれて死んだ。
僕は、二人で訪れた古い神社に駆け込んで祈る。たとえ自分の中から、彼女への愛のすべてが消えてしまっても構わない。だから――どうか、彼女を返してください。
そして、時間が、巻き戻る。
桜の散る四月、大学図書館で同じ本に手を伸ばしたところから、一つの恋が始まった。声をかけたのは、いつも彼女からだった。よく笑い、よく喋り、自分から踏み込んでくる彼女の前でだけ、近寄りがたい僕の動作の角は取れた。
夏祭りの夜、彼女は祖母から聞いた古い言い伝えを口にした。
――愛する者を運命から取り戻すには、二つの心から、その者の面影を消し去るしかない。
そのときは、二人とも、深くは考えなかった。
これは、愛する君を消すことでしか君を救えなかった、二人の物語。
僕は、二人で訪れた古い神社に駆け込んで祈る。たとえ自分の中から、彼女への愛のすべてが消えてしまっても構わない。だから――どうか、彼女を返してください。
そして、時間が、巻き戻る。
桜の散る四月、大学図書館で同じ本に手を伸ばしたところから、一つの恋が始まった。声をかけたのは、いつも彼女からだった。よく笑い、よく喋り、自分から踏み込んでくる彼女の前でだけ、近寄りがたい僕の動作の角は取れた。
夏祭りの夜、彼女は祖母から聞いた古い言い伝えを口にした。
――愛する者を運命から取り戻すには、二つの心から、その者の面影を消し去るしかない。
そのときは、二人とも、深くは考えなかった。
これは、愛する君を消すことでしか君を救えなかった、二人の物語。
めぐる季節
反復する朝
2026/06/19 20:00
(改)
同じ本に手が伸びる
2026/06/19 20:00
雨の傘
2026/06/19 20:00
紫陽花と夏の星座
2026/06/20 20:00
七月の昼休み
2026/06/20 20:00
夏祭りの夜・古い神社
2026/06/20 20:00
十二月二十三日
2026/06/20 20:00
クリスマスイブの朝
2026/06/21 20:00
祈り
知らせ
2026/06/21 20:00
最初の祈り
2026/06/21 20:00
反復
2026/06/21 20:00
読み直し
2026/06/22 12:00
最後の祈り
2026/06/22 20:00
手紙
2026/06/22 20:00
空洞
2026/06/23 12:00
乾いた追記
2026/06/23 20:00
凪
一月の朝
2026/06/23 20:00
再会
2026/06/24 12:00
知人の距離
2026/06/24 20:00
先輩
2026/06/24 20:00
確かめる
2026/06/25 12:00
沈降
2026/06/25 20:00
消灯前の棚
2026/06/25 20:00
眠り
夜の電話
2026/06/26 12:00
病室
2026/06/26 20:00
空っぽな夏
2026/06/26 20:00
本が返る
2026/06/27 20:00
机の上
2026/06/27 20:00
桐の箱
本を開く
2026/06/27 20:00
枕元で
2026/06/28 20:00
二人の心
2026/06/28 20:00
帰省
2026/06/28 20:00
祖母の手紙
2026/06/29 12:00
同じ意匠
2026/06/29 20:00
頷き
2026/06/29 20:00
車いす
一時外出
2026/06/30 12:00
車いす
2026/06/30 20:00
マンション前
2026/06/30 20:00
川沿い
2026/07/01 20:00
図書館の入口
2026/07/01 20:00
同じ棚
2026/07/02 20:00
最後の祈り
2026/07/02 20:00
春、ふたたび
反復する朝(前編)
2026/07/03 20:00
反復する朝(後編)
2026/07/03 20:00