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銀のさくら

銀色の産声――人願で綴る、明日のための戦記。

作者:銀のさくら
最新エピソード掲載日:2026/07/16
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忘れても、消えない。 私が、全部覚えているから。
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かつて少女たちを閉じ込め、その記憶を燃料として消費した白磁の監獄『アムネシア』は崩壊した。
しかし、偽りの聖域が消えたあとの世界を待っていたのは、人々の未練や後悔が銀色の霧となって現実を侵食する『ハザードレイヤー』という名の新たな綻びだった。

かつての適合者たちのリーダー「聖女」いおりは、過酷な戦いの代償として全ての記憶を失っていた。
左手のレース手袋の下に隠された、結晶化した「六本目の指」。
それは、誰かを守るために自分を削り続けた果ての、決して消えない誇りと異形の証。

「覚えていなくても、体が覚えている気がします。……あなたを、守りたいと」

「いおりが忘れても、私が覚えてる。それが私の、ここにいる理由だから」

過去を「鉄の規律」で押し殺し、いおりという光を追い続ける管理局執行官・ななみ。
幼い日の砂場の約束を「琥珀色の小石」に託して彷徨う調査員・リリカ。
隠れ里で静かに暮らすいおりとゆめのもとへ、失われた絆の断片を持つ者たちが集まっていく。

砂場の約束、冷たい結晶の熱、後悔の先にある赦し、そして再会を告げる風の匂い。
これは、過去という燃料を失った少女が、欠落した自分自身を肯定し、新しい世界で本当の名前を叫ぶまでの物語。
絶望の灰の中から響き渡る、希望という名の――『銀色の産声』。

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本編20話+回想13話 全33話・完結済み
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