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『代筆係ごときが出過ぎた真似を』と追放された公爵令嬢は静かに笑った——『十年で三千通。明日から、どなたがお書きになるのですか?』

作者:灯月りた
最新エピソード掲載日:2026/11/02
公爵令嬢セラフィーナは、十年にわたり王国外交局の全書簡を代筆してきた。署名欄に記されるのは常に婚約者である外交局長の名前。三千通を超える書簡が隣国との和平を支え、通商条約を結び、同盟を維持してきた。

「代筆係ごときが出過ぎた真似を」——外交局長の側近にそう告げられ、セラフィーナは追放される。十年間の功績は全て婚約者の手柄として歴史に刻まれていた。

だが彼女が去った翌週から、外交が音を立てて崩れ始める。隣国の大使は文体の変化に気づき不信を抱き、通商交渉は暗礁に乗り上げ、同盟国は離反の構えを見せる。

やがて発覚する真実——セラフィーナは先王が密かに配置した「影の外交官」であり、三千通の書簡には、彼女と隣国の宰相だけが読める暗号で、本当の外交が綴られていた。
第一章 追放と沈黙の代筆者
三千通目の朝
2026/10/12 20:00
署名欄の名前
2026/10/13 20:00
補佐官の嘲笑
2026/10/14 20:00
代筆係の分際で
2026/10/15 20:00
十年間の重さ
2026/10/16 20:00
王都の門を出る
2026/10/18 20:00
第二章 崩れゆく外交
書けない返書
2026/10/19 20:00
文体が違う
2026/10/20 20:00
通商交渉の暗雲
2026/10/22 20:00
補佐官の書簡
2026/10/23 20:00
囁かれる無能
2026/10/24 20:00
暗号の不在
2026/10/25 20:00
筆友を探して
2026/10/26 20:00
条約凍結
2026/10/27 20:00
空の書斎
2026/10/28 20:00
追手の決定
2026/10/29 20:00
辺境の風
2026/10/30 20:00
第三章 新天地での再出発
辺境の書記
2026/10/31 20:00
国境の棘
2026/11/01 20:00
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