「馬を怯えさせる厄介者」と牧場を追われた私、倒れた近衛馬を一日一頭ずつ立たせていたら、最後の三十六頭目は騎手団長の愛馬でした
最新エピソード掲載日:2026/09/22
「馬を怯えさせる厄介者に価値はない」
濃すぎる飼料の危険を訴えた私は、大牧場主ガレスにそう言われて牧場を追われました。
その半刻後。雪の上に、近衛の黒馬三十六頭が横たわっていました。
私に治癒の魔法はありません。あるのは、蹄の熱と脚の腫れと耳の動きを読み、冷却と給水と飼料を一頭ごとに組み直す手だけ。夜通し付き添えるのは、一日に一頭が限界です。
だから私は、今日から一日一頭ずつ、立たせます。
馬が嫌がる処置はしません。乗るかどうかは騎手が決め、雇うかどうかは団が決め、私をどうするかは私が決めます。
三十六頭目の黒馬は、騎手団長の愛馬でした。
――残り、三十六頭。
濃すぎる飼料の危険を訴えた私は、大牧場主ガレスにそう言われて牧場を追われました。
その半刻後。雪の上に、近衛の黒馬三十六頭が横たわっていました。
私に治癒の魔法はありません。あるのは、蹄の熱と脚の腫れと耳の動きを読み、冷却と給水と飼料を一頭ごとに組み直す手だけ。夜通し付き添えるのは、一日に一頭が限界です。
だから私は、今日から一日一頭ずつ、立たせます。
馬が嫌がる処置はしません。乗るかどうかは騎手が決め、雇うかどうかは団が決め、私をどうするかは私が決めます。
三十六頭目の黒馬は、騎手団長の愛馬でした。
――残り、三十六頭。
三十六頭の黒馬
2026/09/17 04:54
水を拒む若馬
2026/09/17 12:47
触れないという手当て
2026/09/17 12:47
削る前と削ったあと
2026/09/17 12:48
選ばれた薄い温餌
2026/09/17 12:48
同じ圧、同じ時間
2026/09/17 12:48
胸を塞がない順番
2026/09/17 12:49
馬が先に触れた
2026/09/17 12:49
左右で違う処置
2026/09/17 12:49
冷たさを一段戻す
2026/09/17 12:50
選ぶ順番
2026/09/18 20:00
声を置く場所
2026/09/19 20:00
立つことと、歩くこと
2026/09/20 20:00
肩、脚、蹄の許可
2026/09/21 20:00
冷やしすぎない夜
2026/09/22 20:00