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『聖剣リコール ~その聖剣、次に振れば折れます~』

最終エピソード掲載日:2026/09/06

 魔獣大侵攻まで、あと十日。

 王都では、百勇部隊の結成・聖武具授与式が開かれていた。

 若き勇者アレンへ授けられるのは、百勇部隊の象徴となる《旗艦聖剣(フラッグシップ・セイバー)》。

 その瞬間、一人の検査官が壇上へ飛び込んだ。

「その聖剣に、魔力を通さないでください!」

 三級武具検査官ルノア。

 検査業務を外されていた彼女は、小さな検査槌を聖剣へ振り下ろす。

 返ってきたのは、澄み切った一音。

 誰もが安心した、その一拍後。

 聖剣の奥から、低く濁った第二音が響いた。

 ルノアが下した判定は、《使用禁止》。

「この聖剣は、次に振れば折れます」

 だが、その警告を退け、ルノアを罪人として扱ったのは、誰よりも信じていた師ゲイツだった。

 なぜ、師はルノアの判定を認めないのか。

 《製造ロットE-731》に隠された秘密と、それを手にする者たちを待つ運命とは――。

 迫る大侵攻を前に、小さな検査槌が王国の希望へ《不合格》を告げる。

 剣を振るう勇者ではなく、剣を止める検査官が主役の職業ファンタジー×サスペンス。

【完結済み】最後まで安心してお読みいただけます。

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