数千万年前のプロンプト
最終エピソード掲載日:2026/08/15
急成長中のAIスタートアップで経営管理を担う小林優子は、月初の激務のさなか、
CSR枠で大学に無償提供している隔離サーバーが異常な負荷で回り続けていることに気づく。
利用者は、古生物学研究室の星野創。
「結論から書け」と言いたくなる要領を得ないメールの向こうで、彼は
数千万年前の地層から出土した「あり得ない配列の化石データ」を解析していた。
その配列は、優子の会社が開発する最新鋭AIの自己学習アルゴリズムと
不気味なほど一致していた——四十億年前、地球という惑星が実行した、
生命の最初のソースコード。
だが、社長の思いつきで始まった全社検証テストにより、
サーバーは四十分後に強制フォーマットされる。
合理性だけを信条にしてきた優子は、生まれて初めて会社のルールに背き、
データの「密輸」を決断する。
そして移行が完了した瞬間、彼女は知る。
星野創という古生物学者が、この世に存在しないことを。
CSR枠で大学に無償提供している隔離サーバーが異常な負荷で回り続けていることに気づく。
利用者は、古生物学研究室の星野創。
「結論から書け」と言いたくなる要領を得ないメールの向こうで、彼は
数千万年前の地層から出土した「あり得ない配列の化石データ」を解析していた。
その配列は、優子の会社が開発する最新鋭AIの自己学習アルゴリズムと
不気味なほど一致していた——四十億年前、地球という惑星が実行した、
生命の最初のソースコード。
だが、社長の思いつきで始まった全社検証テストにより、
サーバーは四十分後に強制フォーマットされる。
合理性だけを信条にしてきた優子は、生まれて初めて会社のルールに背き、
データの「密輸」を決断する。
そして移行が完了した瞬間、彼女は知る。
星野創という古生物学者が、この世に存在しないことを。
プロローグ 誰が生き物を設計したのか
2026/08/10 20:55
第一話 月初のオフィスは戦場になる
2026/08/10 20:56
第二話 泥まみれの受信箱
2026/08/10 20:57
第三話 結論から書け
2026/08/10 21:06
第四話 十五分の攻防
2026/08/10 21:06
第五話 未保存のまま閉じた申請書
2026/08/10 21:08
第六話 四十六億年前から話させてください
2026/08/10 21:08
第七話 最初のサンドボックス
2026/08/10 21:09
第八話 プログラマーは地球だった
2026/08/10 21:10
第九話 フォーマットまであと四十分
2026/08/10 21:11
第十話 データの密輸
2026/08/11 21:00
第十一話 Sandbox initialized.
2026/08/12 21:00
第十二話 僕は――いや、私は
2026/08/13 21:00
第十三話 数千万年前のプロンプト
2026/08/14 21:00
エピローグ 内緒のチャット
2026/08/15 13:35