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鉄の城、黄金の土台(いしずえ)

最終エピソード掲載日:2026/02/22
【鋼鉄の支配者と、泥にまみれた復讐者。昭和30年代、もう一つの日本。】
昭和30年、高度経済成長の影で、日本は巨大資本「織田重工」と軍部による事実上の支配下にあった。
尾張建設の作業員の息子・進は、貧しくも温かい家族と共に暮らしていたが、軍と織田重工による「金塊強奪計画」に父が巻き込まれ、目の前で銃殺されるという惨劇に見舞われる。
事件は隠蔽され、父は「強盗犯」の汚名を着せられた。
時が流れ昭和38年。建築科で学び、構造力学と電子工学の知識を蓄えた進は、理不尽な社会への怒りを抑えきれず暴動を起こし、名古屋刑務所へと送られる。しかし、そこでの出会いが彼の運命を決定づけた。
獄中で意気投合した「社会の爪弾き者」たち――。酒浸りのベテラン土工、事故を起こした運転手、腕利きのスリ。そして、言論弾圧によって投獄されていたかつての恩師・島田。
昭和41年。出所した進は、名古屋の片隅に**「明智建設」**を設立する。
それは単なる建設会社ではない。織田重工が築き上げた、腐敗した「鉄の城」を根底から突き崩すための、特殊解体部隊であった。
父から奪われた誇り、軍が隠匿した黄金、そして恩師が唱えた真実。
進たちは、自ら組み上げた異形の動力甲冑を駆り、巨塔の如き織田信長の野望に挑む。
「壊すなら、土台からだ。――明智建設、本日より着工する」
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