ドッペルゲンガーの綱渡り

ハルシア・カトゥリゲスは7歳の頃夜襲を受け、助けてくれた青年に恋をする。
しかし青年の名前も国籍も何もわからず、年齢を重ねるにつれ彼への想いはもどかしく募る一方だった。
あるひょんなことがきっかけで、鏡のように他の人間に変身することができる魔法を手に入れる。この魔法を使って憧れのあの人にもう一度会いに行くと夢を抱き、超シスコンの兄と家族の目をかいくぐって家出を決行。やっとたどり着いた王都で魔道士の女性に出会いようやく青年につながる糸口を見つけるが、それはあまりにも残酷な話であった。