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帰らなかった夏

作者:なうなり
最新エピソード掲載日:2026/06/13
二十六歳の汐見真琴は、七年間、自分の部屋から出られずにいた。

ある日、父から突然告げられる。「家を出なさい」と。

理由は教えてもらえない。母も、兄も、口を閉ざしたまま。真琴には、納得できる言葉ひとつ与えられないまま、一か月後の期限だけが迫ってくる。

引っ越しの荷物を整理していた夜、アルバムの中に一枚の写真を見つけた。見覚えのない少女。白いワンピース。裏に記された日付——二〇〇八年七月二十四日。

その日付を見た瞬間、胸の奥で何かが軋んだ。

調べるうちに分かったのは、その日、地元で八歳の少女が失踪していたこと。そして、自分がその事件と無関係ではないかもしれないということ。
なぜ、記憶がない。なぜ、家族は隠し続けた。なぜ、今になって自分を家から出したのか。

七年間部屋に閉じこもっていた二十六歳が、真実を求めて外へ踏み出す。しかし彼女が辿り着こうとしているのは、誰かが十八年間、必死に隠そうとしてきた場所だった。
家を出なさい
2026/06/06 20:00
まこちゃん
2026/06/06 20:00
ごめんなさい
2026/06/06 20:50
私が言ったから
2026/06/06 21:10
娘だからだ
2026/06/06 21:30
……ありがとう
2026/06/06 21:50
話します
2026/06/06 22:10
ただいま
2026/06/06 22:30
あとがき
2026/06/13 20:10
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