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御曹司は婚約者を私から姉に変更しました――「経営判断」だそうです

作者:新川さとし
最新エピソード掲載日:2026/11/03
「君との婚約を解消したい」

そう告げた御曹司は、私の婚約者を――姉に変更した。

理由は
「美沙さんを選ぶべきだというのは、大槻技研としての経営判断だ」

……だそうです。

仙台の老舗・産業用ロボットメーカー「大槻技研工業」。
そこで制御システムを担当する水野理央、二十三歳。
機械の異常や数字の矛盾にはすぐ気付けるのに
人の気持ちや「空気」を読むのは昔から苦手。

そんな理央が、次期社長である御曹司・大槻崇人の進める
新型ロボット開発プロジェクトで、リーダー補佐に抜擢される。

「私は秘書が欲しいわけではない。必要なのは君なんだ」

仕事しか取り柄がないと思っていた理央にとって
自分の能力を認めてくれる崇人は、少しずつ特別な存在になっていく。
そして崇人もまた、理央へ惹かれていった。

けれど、人の気持ちを読むことなら、理央よりずっと得意な姉・美沙がいた。

システムの矛盾を見る妹。
人間関係の力学を見る姉。

やがて理央は、恋も、婚約者の座も、姉に奪われる。
それでも彼女は、自分まで姉に明け渡すつもりはなかった。

これは「仕事しかできない妹」と呼ばれてきた女性が、
誰かに選ばれるためではなく
自分の人生を自分で選び直す物語。
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